コラム - 組織のルール

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組織のルール

ラグビー日本代表、チームを強くした2つの目標の意味・・・

ラグビーワールドカップ、

日本代表、素晴らしい戦いでしたね。

盛り上がりました。

と、「盛り上がりました」と

過去形で書いちゃいましたが、

日本代表が負けて、すっかりワールドカップが

終わった感じになってますが、

イギリスでは、まだ熱い戦いが続いているんですよね(^^ゞ


まぁ、私も特にラグビーに

興味があるわけではありませんが、

日本代表が躍進したというのは、

何とも嬉しいものですね。


と、いうことで、今回は、そのラグビー日本代表を

ネタにしてお届したいと思います。


ちなみに、私、日本代表の試合を1試合も

テレビで観ていません。

五郎丸歩選手も本当にごく最近、知りました。

帰国してからのインタビューを見た程度・・・。

にも関わらず、ラグビーが注目されていることに

便乗して、書かせていただきます。

その点は、ご容赦ください。


そのインタビューで、

エディ・ジョーンズヘッドコーチが、

こんなことを語っていました。


『今回のワールド杯に臨むにあたり、

2つの目標を掲げていました。

ひとつは、

「ベスト8になること」、

もう一つは、

「今大会で最も印象に残るチームになること」』


この2つの目標、

組織や人の力を引き出す上で、

非常に理にかなっていると思います。


「ベスト8になる」という目標は、

結果に対する目標で、

言ってみれば、

「頑張っても達成できないこともある目標」です。

実際、日本代表は、3勝したにも関わらず、

達成することができませんでした。


ちなみに、過去の歴史をひも解いても、

3勝したのに、ベスト8になれなかったというのは、

初めてのことのようです。


で、もう一つの目標、

「最も印象に残るチームになる」は、

行動やプロセスに対する目標と言えます。

「頑張っても達成できないこともある目標」ではなく、

「頑張れば、達成できる目標」です。

事実、イギリスの新聞では、

日本代表をそのように称えた記事があったそうです。


これを、ビジネスで考えると、どうなるでしょう?

例えば、営業パーソンでいえば、

「売上1,000万円を達成する」という目標は、

結果に対する目標で、

頑張っても、外部の要因の変化で、

達成できないかもしれません。

お客さまの方針が変わった、

経済環境が厳しくなった、

競合企業が超値下げしてきた、等など。

まぁ、こういうことを「いいわけ」にしては、

いけないんでしょうけど・・・。

話を分かりやすくするために、

これで続けます。


それに対して、「お礼状を1カ月間で100通出す」、

という目標は、行動に対する目標です。

もしくは、日本代表風にいえば、

「この1年間で、お客様にとって

最も印象に残る営業パーソンになる」って

感じでしょうか?


いずれにしろ、頑張って、努力すれば、

達成できる目標です。

この「行動に対する目標」、

特に若手の社員には、

しっかりと持たせていきたいところです。


「結果に対する目標」よりも、

「行動に対する目標」の方が、

組織として、なにを努力すればいいのかを

示しやすくなります。

また頑張れば達成できる目標ですから、

ある意味、達成できなかったときの

「いいわけ」ができません。

だから、頑張らざるを得ません。

頑張れば、達成できるわけですから、

モチベーションも維持できます。


「結果を出せ!」「結果が全てだ!」「目標金額必達!」

と、社員や部下に言い続けている経営者、管理者の方、

「結果」に焦点を当てるのは、

「ビジネス」ですから、当然です。


ですが、「結果」にだけ焦点を当てるのではなく、

それと併せて、「行動」にも焦点を当ててみる。


すると、組織と人の力が、今までと違ってきます。

ラグビー日本代表のように、

とまではいかないまでも(^^ゞ


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