コラム - マーケティングのルール

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マーケティングのルール

ずらし旅に学ぶマーケティング手法3つ

「ずらし旅」というのをご存知でしょうか?

私は、最近知りました。
8月20日放送テレビ東京系「ガイアの夜明け」で。


https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20210820.html

今回のメルマガは、その番組の内容を紹介しつつ、
マーケティングのヒントになりそうなことを3つ
お伝えしたいと思います。


コロナ禍でなかなか思うように旅行もできません。
密も避けなければいけません。

こうした中、昨年JR東海が打ち出したのが「ずらし旅」。

「時間・場所・行動を定番から“ずらす”ことで
密を避ける新たな旅のスタイル」
ということで注目を集めているそうです。

たとえば、飛騨高山であれば、
「時間ずらし」として、
夜の飛騨高山を人力車で巡るツアーとか、

奈良では「場所ずらし」ということで、
東大寺がある人気スポットではなく、
観光客が少ない駅から周辺を自転車でまわるツアーとか・・・。


で、その「ずらし旅」の行き先として
今、JR東海が注目しているのが
私の住む「愛知県」らしいのです。

理由は、京都や大阪に比べて
観光客が少ないから。

多くの人が行く観光地からずらした先が「愛知県」・・・。

JR東海曰く、「愛知に人が呼べれば、
混雑をうまく緩和できると考えた」とのこと。

失礼な話やで、と思いつつ、
まぁ、住んでいる人間からしたら、
「全くその通り」と納得するわけでして・・・。

「愛知県にわざわざ観光で来る人はいないだろう」
という認識は多くの愛知県民が持っていると思います。


まず、JR東海の担当者が目を付けたのが、
JR飯田線の三河川合駅から歩いて30分のスポット、
新城市の乳岩峡(ちいわきょう)。

私は、一度も訪れたことはありません。

驚異的な透明度の渓流、
ひんやりした体感を楽しめる鍾乳洞、
鍾乳洞から見る絶景、
等々が番組中で紹介されていました。

確かに行ってみたくはなりますね。

その他、招き猫で有名な常滑市等も紹介されていました。

ちなみに、常滑市に6つの巨大招き猫があって、
それを全部見つけると「いいことがある」とのことでした。

(そんな話初めて聞きました)

あと紹介されていたのが、南知多町のつぶて浦にある鳥居。
海岸の波打ち際に建てられています。

三重の伊勢神宮と伊勢湾を挟んで対峙している場所らしい。

伊勢神宮をずらして南知多町・・・

この番組を見ながら、
3つほどマーケティングのヒントがあるなぁと思いました。

①ネーミングの妙
 「ずらし旅」というキャッチーでイメージしやすい
 ネーミングの妙がありますよね。

 「Go Toトラベル」のWebページを見ると、
 「分散型旅行」というのが出てきます。

 「分散型旅行」というよりは、
 「ずらし旅」の方が馴染みやすいし、
 心にも残りやすく、イメージもしやすい
 ように思われます。

 難しい言葉で表現するのではなく、
 簡単な言葉で本質を表すのが、
 ポイントですね。

 ちなみに、最近「いいネーミングだな」と感じたのは、
 「リベンジ消費」ですね。

 コロナで旅行や食事にお金を使えない、
 その分を高額商品で一気に使う、
 「リベンジ消費」。

 誰が名付けたかは知りませんが、
 うまいこと言うなぁと思いました。

 博報堂か電通あたりでしょうかね?

 ちなみに、1000万円超の高級輸入車の販売が好調で、
 8月の販売台数は新型コロナウイルス感染拡大前の
 2019年同月比で1.3倍となっているようです。

 これは、旅行や外食などに出かけられない
 富裕層による「リベンジ消費」の色合いが濃いとのこと。


②勝手に縁起のよさを作る
 招き猫ですから、もともと商売には
 縁起のいいものでしょう。

 でも、そこに6体全部見つけたら、
 いいことがある、なんてことを
 勝手に付け加えてしまっています。

 6体全部見つけた人が100人いたら、
 きっと1人ぐらいはその直後に「いいこと」が
 あったと思います。

 だから決して嘘にはならない。

 マーケティング的にはありですね。

 以前、飲食店で「七夕」の短冊に書いたことが叶った、
 と言ってお客様に広めましょう、
 とお伝えしたことがあります。

 決して嘘ではないです。

 なぜなら、実際に、前年書かれた方で、
 「子どもが○○高校に合格しますように」と
 書かれた方がいらっしゃって、
 実際そのお子さんが合格されたことがあったからです。

 その事実を使って、
 「このお店の七夕の短冊に願いを書くと、
 その願いが叶う」って伝えれば、
 集客につながると思うんです。

 もちろん、飲食店ですから、
 飲食店の本質である「美味しい食事を楽しめる」
 という価値があってのことじゃないとだめですけどね。


③自分の強みを人に教えてもらう
 マーケティングに限らず、経営戦略を考えるうえで、
 自社の強みを活かす、ということが求められます。

 しかし、その自社の強みに自分たちでは気づけない、
 というのがあるんじゃないかと思うのです。

 なぜなら、当事者には「当たり前」になっているから。

 愛知県の観光地としての強みなんかない、
 と多くの愛知県民は思っています。

 が、第三者が、ちょっと視点をずらしてみると、
 意外な強みを見つけてくれたりするものです。

 私のようなコンサルタントの立場で言えば、
 クライアント企業さんにとって
 当たり前のことになっていて、
 自分たちで気づけない「強み」に
 気付かせてあげることが一つの役割だと考えています。

 門外漢だからこそ気付けることがある、
 これは真理だと思っています。

あと、番組を見ていて、やっぱりSNSの発信は、
今どきのマーケティングでは外せないことになっている
ということも改めて感じていました。


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