コラム - マーケティングのルール

marketing

マーケティングのルール

“ファン”と“推し”の違いからビジネスチャンスを考える

あなたには

どなたかいらっしゃいますか?



「推し」のアイドルやキャラクター、

アーティストや、女優さんとか俳優さん。



もしくは、なにか「推し」の物ってありますか?



ちなみに、お笑い好きの私の「推し」は、

「ジャルジャル」という

お笑いコンビだったりします。



YouTubeのコントを見てても本当に面白い!



こんな面白いアイデアが

どうして次から次に湧いてくるのか、

不思議で仕方がありません。





ちなみに「推し」とは・・・



Wikipediaによりますと

「主にアイドルや俳優について

用いられる日本語の俗語。

人に薦めたいと思うほど

好感を持っている人物のこと」

とあります。



要は「自分の好きな人や物」ってことですね。



また自分の「推し」が活躍することを祈り、

「推し」を周りに広めることは、

「推し活」と言われています。



57歳の私にとっては、

日ごろ普通に使う言葉ではありませんが、

若者の間では広く浸透しているようです。



「推し」という言葉が使われる前は、

どう表現していたでしょう?



「ファン」でしょうか。



「私は、○○のファンです」

というように。



それが、今は、「推し」となって、



「○○が私の推しです」



というわけです。



「○○のファン」

「○○が推し」



これ同じことを言っているようですが、

この違いは大きいと思うのです。



例えば、

「私は、ジャルジャルのファンです」

「ジャルジャルが私の推しです」

でその違いを考えてみましょう。





「私はジャルジャルのファンです」

という場合、自己完結型です。



ジャルジャルのYouTubeを観て、

テレビでジャルジャルのドキュメント番組を見て、

ライブに行って、

自分一人が楽しんでいれば、

「ファン」として幸せなのです。





しかし、

「ジャルジャルが私の推しです」となると、

自己完結型ではなくなります。



なぜなら「推す」相手が必要だからです。



「推し」といった場合、

「伝える」という要素が

含まれるのだろうと思います。



今風にいえば、

「Share(シェア)する」

でしょうか。



自分の好きな人や物の素晴らしさ、魅力、

好きな理由などを伝える(シェアする)、

これが「推し」と表現されるゆえん

ではないかと思うのです。



自分が好きな対象の魅力を

自分だけで味わうのではなく、

人に伝える(シェアする)ことで幸せを感じる。



これが「ファン活動」と「推し活」の大きな違い。



「ファン」ではなく「推し」となった背景としては、

やはり、SNSの存在なのでしょう。





人は、もともと自分の好きなことを

他者に分かってほしいという欲求があります。



心理学的に言えば「共感欲求」。



そこに目を付けたビジネスが

拡がっているようです。



自分の好きな対象(推し)の良さを

多くの人(世間)に伝えたい、

(推しの)存在を知ってほしい、

この欲求を満たせるようなビジネス。



例えば、

「推し活カフェ」なんて言うのが

出てきています。



カラフルなスイーツやドリンクを注文。

そのスイーツやドリンクが届くと

アクリルスタンド(※1)と並べて写真を撮り、

それをInstagram等のSNSに投稿する、

こんなカフェが流行っているらしいのです。



ドリンクの容器には「推し」と書いてあります。



※1:アクリルスタンド

アイドルやアニメのキャラクターを

アクリルでかたどったもの。

通称アクスタ。

推し活グッズの一つで1,000円前後。


矢野経済研究所消費者アンケート調査によると、

推しに使う金額は、

推し活を行っている人一人当たり、

2021年は、6万7,669円だったのが、

2022年には9万3,704円と

上がっているとのことです。



自分の好きな人やものを多くの人に伝えたい、

この人やものの素晴らしさを分かってほしい、

共感してほしいという欲求が

強まっているということでしょう。



それがSNSという手段を使って

できやすい時代です。



こうした世の中の変化・潮流に敏感になることが、

ビジネスの成功の一つの要因かなと思います。



そのセンスを磨くためにも、

「推し活を後押しするビジネスを考える」

なんていうテーマで、会社の中でアイデアを

出し合えると面白いと思うんですが、

いかがでしょう?



論理的思考ではなく、閃きでアイデアを出し合う。



ブレストしながら、アイデア出しする。



例えば、

私が一人ブレインストーミングをして考えたこと・・・



飲食店とか美容院なんかであれば、お客様に

「推しの店員さんを見つけてもらって」

それをInstagramで発信してもらう。



発信してくれたら何か特典差し上げますとか・・・

(メニューを推すのではなく店員さんを推してもらう)



推しカフェがあるのであれば、

「推し○○」で、

例えば、推しに似合う服を選んで、

推しの画像にその服を合わせた写真を撮って、

インスタに投稿できる「推しブティック」



推しのアクスタにアクセサリーを合わせて投稿する

「推しアクセサリー店」



「推し雑貨店」、「推し化粧品店」等々・・・



あかん、発想が貧弱すぎます・・・。



やっぱり一人で考えていてはいいアイデア出ません。

アイデア出しは複数がいいですね。


カテゴリーに関連するおすすめ記事

この記事のカテゴリー から関連する記事を表示しています。

ハッシュタグに関連するおすすめ記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

経営課題を共に解決。

社内研修/コンサルティング依頼や
その他経営に関する様々なご相談は、
以下のお問い合わせフォームから
お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ