コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

潜在意識を“できる”に整える

私の娘(大学3年)が、

一人暮らしを始めました。



大学は、家から通うには、

そこそこ遠いところにあります。

(公共交通機関で片道2時間半ぐらい)



今までは、コロナの影響から授業がオンラインで

行われることが多かったため、

通学はそれほど苦ではなかったようです。



しかし、授業もそれなりに

対面で行われるようになり、

勉学に力を入れたいとのことで、

一人暮らしを始めました。



まぁ、実際のところは、

娘もバンド活動(ベース&ヴォーカル)をしていて、

その活動が忙しくなったのが、

一番の理由ではあるようですが・・・。



実は、今回の娘の一人暮らし、

実現までにはひと悶着ありまして・・・



私の妻が猛反対だったのです。



反対の理由は、

経済的な問題やらなんやら言ってましたが、

まぁ、娘が家からいなくなるのが

寂しかったのでしょう。



とにかく、猛反対でした。



逆に、私としては、何としても娘には

一人暮らしをしてほしかったのです。



なぜなら、

「自分が願ったこと・目標としたことは、

叶うという潜在意識のコンディショニング」を

させたかったからです。



どういうことかと言いますと・・・



例えば、こんな人はまずいないでしょうけど、

生まれてから、自分が願ったことや

目標として設定したことは、

全て実現してきたという人がいたとしましょう。



小学生の頃、夏休みの工作で

入賞したいなと思えば入賞できたし、



中学の頃、テストで学年1番になるぞ、と

目標設定したら、1番になれたし、



高校も志望校に入れたし、



付き合いたいと思った人とも付き合えたし、



大学も第1志望の大学・学部に現役で合格できたし、



入りたい会社にも入れ、希望の職場に配属され、



結婚したいと思った人と結婚でき、

仕事で出したい成果が出し続けられ、

昇進したいと思えば昇進でき・・・



もし、こんな人なら、

この人が次に何か願ったり、

目標を設定したとしても、

「当たり前に実現できる」と思えるはずです。



潜在意識が「願ったこと・目標」は

叶うという状態に整えられている

(コンディショニングされている)から。



逆に、今まで、ずっと自分の想い通りに

ならなかった人の場合はどうでしょう。



志望校にも入れず、

修学旅行で晴れてくれと思ったら雨ばかりで、

希望した会社には採用されず、

結婚したいと思っても思い通りにいかず・・・



きっと「次こそ目標を達成するぞ!」と

表面的に言葉では言っていても、

潜在意識のレベルでは、

「まぁ、実現できないだろうな」と

なっていると思うんです。



だからこそ、

娘には「願ったことは実現する」という

経験を一つ増やさせたかった。



実は、高校も大学も

第1志望に入れてないんで・・・。



もし、ここで母親の反対に屈し、

一人暮らしができなかったら、

「やっぱり私が願うことは叶わないんだ」という

潜在意識が強化されてしまうと思ったんです。



これは、将来に対して非常によろしくない!



で、大事なのは、

この願ったことが叶った回数だということ。



例えば、

オリンピックに出たいと願ったアスリートが、

残念ながらオリンピックには

出られなかったとしましょう。



この場合、そのアスリートが、

その後の人生で「願ったことは叶わない」という

潜在意識になるかと言ったら、

そうではないと思うんです。



本当に実現したかったオリンピック出場は、

叶わなかったとしても、

そのオリンピック出場を目指して、

小さな目標を設定し、

それをずっとクリアしてきたはずです。



「○○大会で勝つ!」と目標設定し、

実際に勝ってきた回数はたくさんあることでしょう。



オリンピックに出られなかったのは1回、

そのインパクトは大きいでしょうけど、

でも、それまでに達成した目標の数は

ものすごく多いはず。



だから、潜在意識的には、

きっと「願っても叶わない自分」とは

なっていないと思うんです。



私自身、今までの人生で、それなりに

願ったことは叶ってきたと感じています。



と言っても、

高い目標を設定したこともなくですが・・・



高校も大学も大した目標、立ててません。



まぁ、今までに頑張って、達成して、

人に誇れることがあるとしたら、

中小企業診断士の合格ぐらいかな。



でも、低い目標でもそれなりに

クリアしてきたので、

それなりの潜在意識が

出来上がっていると感じてはいるのです。



それが「自信」という言葉で表されるのか、

どうかは分かりませんが、

それなりの「潜在意識のコンディショニング」が

できているのかなと思っています。



それなりにクリアしてきたから、

次に何かあっても

「まぁ、自分なら何とか出来るだろう」

ぐらいの意識はあります。



こう考えると、部下育成・社員育成の

ヒントがあります。



未成熟な部下の場合は、特に有効でしょう。



とにかく、達成できそうな目標を掲げさせて、

それが実現できたということを繰り返させる。



大きな目標を掲げたとしても、

その目標を達成する途中での

小さな目標を設定させて、

「できた」を繰り返させる。



そして、その出来たことをより印象付ける。



それにより「設定した目標は実現できる」

と言う潜在意識を作り上げていく。



こうした社員育成・部下育成の方法も

ありかとは思いますが、いかがでしょう?





しかし、礼金・敷金・家電代等、

全部、私個人の財布から出すことと

なってしまったのは、痛いなぁ~。



妻が反対したのは、

お金を全部私に出させるのが

狙いだったのかもしれません。



今、気づきました・・・。


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