コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

部下にとって、良い上司とは・・・

あなたは、
部下にとって良い上司とは、どんな上司だと思いますか?


管理職向けの研修の冒頭、
こんなテーマで話をしていただくことがあります。

「部下にとって、良い上司とは?」


研修参加者の方々の多くは、
管理者として上司の立場でもあり、
会社組織で言えば、部下の立場でもあります。

ですので、自分の立場とも照らし合わせながら、
いろいろな意見を出していただけます。


なお、あくまでも部下から見ての良い上司像であり、
会社から見ての「良い管理者(マネージャー)」
ではありません。


そこで、出てくる意見には
どんなものがあるか、少しご紹介しますと・・・


部下にとって、良い上司とは・・・

「話をしっかりと聞いてくれる上司」

「部下の意見を否定せずに受け止めてくれる上司」

「相談したとき、的確なアドバイスをくれる上司」

「方向性をしっかりと示してくれる上司」

「褒めてくれる上司」

「チームをまとめてくれる上司」

などなど・・・。


まぁ、非常にスタンダードというか、
そりゃ、そうだわな、という意見がほとんどではないでしょうか。

で、これら一つひとつを俯瞰して、抽象化してみると、
部下にとっての良い上司とは、つまるところ、
この一言でまとめられるのではないかと思います。


部下にとって良い上司とは、

「安心して仕事をさせてくれる上司」。


例えば、上司とのミーティングの場や会議などの場で、
部下が発言したことに対して、上司が、
「いや、それは違う」、「いや、そんなことじゃない」
なんて頭ごなしに否定してきたら、
部下として、安心して、自分の意見を述べられないですよね。


そうではなく、どんな意見も受け止めてくれて、
そこから何か発想を広げてくれるような
コミュニケーションを取ってくれる上司であれば、
「安心して」意見を述べられるはずです。


「話を聞いてくれる上司」とか、
「否定せずに受け止めてくれる上司」という意見は、
ほぼ間違いなく、どのセミナーでも挙がりますが、
やっぱりキーワードは「安心感」だと思うんです。


こんなこともたまに見かけます。

上司からの指示で作成した資料を部下が、
上司に提出する。

すると、上司が、
「あれ?○○が入ってないじゃん。
○○を入れてくれなきゃ、ダメだよ」

とか

「こういう資料を求めたんじゃないんだよなぁ」
って言っちゃったりするわけです。

部下の立場からすれば、
今までかけてきた労力が無駄になった気に
なってしまいますよね。

ダメ出しされてやり直し。


心の中で思うわけです。

「だったら、最初からそう言っといてくれよ」って。


そうなると、また同じように上司からの指示で、
何か資料を作るときがあっても、
「また持っていてもダメ出しされるんじゃないか」と
不安をもって仕事をせざるを得なくなります。

安心感はないです。


そうではなく、指示を出す段階で、
お互いにアウトプットのイメージを共有する。

そのプロセスをしっかりと踏んで、
部下が仕事に取り組めれば、
安心して仕事ができるはずです。


たとえ、途中で軌道修正があって、
最初に共有したアウトプットのイメージとの
違いが明確ですから、
安心して取り組み続けられます。


方向性を明確に示してくれれば、
今やっている仕事の意味も分かって、
安心感持って仕事ができます。

チームをまとめてくれれば、
安心して自分の役割に没頭できますしね。

いずれも、「安心して仕事ができる」ってことに
繋がるんです。


なので、部下にとって良い上司になろうとしたら、

「今の自分は、部下に安心感を持たせて、
仕事をさせられているだろうか?」

と自問自答することが
まずは重要なんです。


なお、あくまでも、「部下にとっての」良い上司ですからね。

会社や上司から見た場合は、また違ってきます。


弊社がご提供する「管理者向け研修」

http://ui-kpc.com/index.php?management-seminar


管理者の方が部下に、
「安心して仕事に向かわせるコツ」を知れば、
人間関係もよくなり、
管理者の方にとっては非常に幸せだと思います。

またそれで、部下も仕事を
楽しく取り組めるようになれれば、
部下にとっても幸せですよね。

ぜひ、楽しく仕事をしていきましょう!


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