コラム - 仕事のルール

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仕事のルール

これからの働き方改革は・・・

日本人は、諸外国に比べて、働く時間が長い。

つまりは仕事の生産性が低い。

もっと業務の効率を高め、生産性を
高めなければならない!

だから働き方改革だ。

ということで、その成果を何で測るかというと、
代表的な指標は「残業時間」だと思います。

多くの企業で、「働き方改革=残業時間削減」と
なっているように思います。

しかし、残業時間を減らすことが、
本当に社員のためになっているか、
本当に社員が望んでいることか、
というと、そうでもない気がします。

これは完全に私の主観ですが、
多くの方の感想を聞いていても、
「ほどほどに残業したい」という意見が
多いように思います。

その理由の筆頭は「所得」の問題でしょう。


また会社側からしても残業を減らすことに
それほど大きなメリットがないのではないでしょうか?

残業を減らして、業務のアウトプットが
減ってしまっては全く意味がありません。

残業を減らしても、
アウトプットを維持・向上させるには
それなりにヒト・モノに対する投資が
必要になるでしょう。


社員にとっても、企業にとっても、
それほど大きなメリットがない残業削減は、今後、
「働き方改革」の主役ではなくなると思っています。


では、今後の「働き方改革」の本流はどうなるか?


私としては、


「兼業・副業・アルムナイ」


ではないかと考えています。


「兼業・副業に対する個人の意識調査(2019)」
(※株式会社リクルートキャリア調べ)によると、

兼業・副業に興味があるという人は82.9%
に上ります。

実際に兼業・副業をしている、
以前していたという人は、38.8%です。


この調査の中で注目すべきは、

「兼業・副業をしたことで、本業に対して生じた
変化を教えてください」という問いに対する回答。

以下のようになっています。


「本業の仕事の魅力を改めて感じた」31.2%
「新しい視点、柔軟な発想ができるようになった」28.0%
「より効率よく仕事を進められるようになった」27.5%

「本業の労働環境(人、風土)の魅力を改めて感じた」25.9%
「新しいやり方に積極的にチャレンジできるようになった」25.8%
「本業の労働環境(処遇、制度)の魅力を改めて感じた」23.7%

「本業での仕事やキャリアアップに意欲が高まった」23.0%
「本業に役立つ技術的なスキルを得ることができた」21.2%
「本業に役立つ人脈づくりができた」20.0%

「自分の強みや課題を自覚することができた」17.4%
「質問・相談や自分の意見を積極的に言えるようになった」14.4%
「自分から周囲にコミュニケーションを取るようになった」14.1%

「その他」9.9%

本業へのメリットは大きいようです。


逆に、企業側の意識は、どうかというと、
「兼業・副業に対する企業の意識調査(2018)」
(※株式会社リクルートキャリア調べ)によれば、
それほど積極的ではないようです。

禁止している企業は71.2%。

理由は、

「社員の長時間労働・過剰労働を助長するため」44.8%
「労働時間の管理・把握が困難ため」37.9%
「情報漏洩のリスクがあるため」34.8%

等となっています。

また、兼業・副業を行う際、
会社から要求する条件としては、

「本業に支障が出ないこと」79.1%
「会社の社会的信用を傷つけないこと」58.6%
「営業秘密の開示を行わないこと」53.2%

等となっています。

企業側としては、就業規則を定めたり、
今までにない管理が発生したりで、
面倒な面が大きいようです。


しかし、先ほど見た通り「本業にとってのメリット」は
多いわけで企業として検討せざるを得なくなる
のではないでしょうか。


社員にも企業にもメリットが少ない残業削減ではなく、
社員にも企業にもメリットが多い兼業・副業が
働き方改革の大きな潮流になると思うのです。

さらに言えば、兼業・副業を受け入れる側にも
メリットは大きい。


例えば、三菱地所は今年10月3日から30日の間に
副業人材の募集を行いました。

目的は、「新事業の創造、拡大」。

自社の中だけでの価値観で仕事をしていると、
どうしても発想が限られてしまう、
その弊害を打破するためにも他社の人材を
副業として受け入れる、というわけです。


先日(10月3日)、WBSで兼業・副業が
取り上げられていましたが、
副業を受け入れている「ホテルニューアカオ」の担当者は、
番組の中でこう語っていました。

「組織に属して、ここで働いていると
どうしても客観的に見ることが難しくなる」と。


また、副業を容認している旅行系ベンチャーの
「温故知新」の松山社長はこう語っていました。


「会社の外でも経験を積んでいく。
引き出しを作るのは会社にとってもプラス」と。



また副業を行っている社員は、

「会社を辞めるのはすごくハードルが高く、
自分にとってもリスクが大きい。
だから、副業にはメリットを感じる」と語っていました。


ちなみに、兼業・副業を受け入れることに関しては、

「すでに受け入れている」13.1%
「受け入れていないが、現在検討している」8.7%
「受け入れていないが、将来には検討したい」18.8%

受け入れ容認企業は、40%を超えています。


また昨日12月12日の中日新聞の1面には、
「トヨタ課長級を異業種に派遣」という記事が
ありました。


2020年1月から「将来の幹部候補となる40歳前後の
基幹職を対象に異業種の他社に出向させる取り組みを始める」
とのことです。


新聞記事によれば、目的は、

「業界の激変期に、人間性や実行力を磨くこと」

とあります。


トヨタの価値観に染まらず、いろいろな発想ができる
人材を育成したいということでしょう。


兼業・副業で見たメリットと重なります。


ということで、これからの主流は
「兼業・副業・アルムナイ」
だろうと思うわけです。

あっ、すみません、兼業・副業のことばかりで、
アルムナイのことを書く余裕がなくなりました。

申し訳ありませんが、アルムナイのことは
次回以降にお伝えさせていただきます(^_^;)


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