コラム - 組織のルール

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組織のルール

適切な目標の決め方

高過ぎて、とても達成はムリと
思うような目標ではなく、

低すぎてカンタンに
達成できてしまう目標でもない。


適切なレベルの目標を決めたり、
判断したりするのは、
なかなか難しいところです。

適切な難易度でないと、
目標に対するモチベーションも
上がりにくい。


今回のブログでは、W杯をネタに、
「適切な目標の決め方」について
お話をしたいと思います。


本来、仕事上の目標は、
自分で勝手に設定していいモノでは
ありません。


お客様が求めるレベル、
競合に勝てるレベルを想定し、
目標を設定する必要があります。

(あくまでも仕事上の目標に関して言えば、
ということです。)

今回はそのあたりのことは
あまり深く考えずに、
適切なレベルでの目標設定方法を
考えてみたいと思います。


冒頭でもお伝えしましたが、
目標は高すぎても、低すぎても
人のモチベーションは上がりません。

心理学的には、やる気が出る目標とは、
「成功確率が50%~90%」の目標だと
いわれています。

とても達成できそうにない目標では
やる気は出ません
(成功確率が低い:0%~49%)。

逆に簡単に達成できそうな目標で
もやる気は高まりません
(成功確率が高い:91%~100%)。

「難しすぎず、簡単すぎずの目標」が
やる気を引き出す目標になります。

しかし、この成功確率を客観的に
数値化できるかというと、
実際には難しいでしょう。

どうしたら「難しすぎず、簡単すぎず」を
判断できるのでしょうか。


心理学にこんな考え方があります。


「達成できたらものすごく嬉しいと感じ、

達成できなかったらものすごく悔しいと感じる、

そんなレベルがちょうど難易度として適切である」と。


高すぎる目標の場合、達成できたら、
それは「ものすごく嬉しい」でしょうけど、
達成できなくても「ものすごく悔しい」とは
なりません。

高すぎるわけですから。


逆に低すぎる目標の場合は、
達成できても「それほど嬉しくない」わけです。
達成できなければ、「ものすごく悔しい」ですが。


今回のW杯ロシア大会の
日本代表で考えてみましょう。

適切な難易度の目標ってどのあたりでしょう?


もし、W杯出場を逃していたら・・・

「ものすごく悔しい」でしょう。

でも、W杯出場が決まっても、
嬉しいのは嬉しいけど、
「ものすごく」かと言われたら、
そうでもないはずです。

これは低すぎる目標ですね。


優勝が目標なら。

確かに目標は優勝と言っていると思います。

が、それが適切なレベル感かと言われたら、
ちょっと高すぎるのではないかという気もします。

客観的に見た時に、日本の優勝の確率が
50~90%あるとはちょっと思えないです。

もしも、日本が優勝したら、
「ものすごく嬉しい」と思います。

でも、決勝戦で、残念ながら、
負けてしまい、準優勝だったとしても・・・

そのときって、「悔しい」ですかね?

確かに「悔しい」でしょうけど、
「ものすごく悔しい」かと言われたら、
そうでもないと思うんです。

日本代表が準優勝で帰国すれば、
「よくやった」と凱旋パレードに
なるのではないでしょうか。

これが、イングランドやブラジルであれば、
そうはならないはず。

日本にとっては、W杯の優勝は
ちょっと高すぎる目標かもしれません。


では、3位だったらどうか。

これもやっぱり「ものすごく嬉しい」し、
もし3位決定戦で敗れて4位だったとしても、
「悔しい」けど「ものすごく悔しい」わけではなく、
「よくやった」となると思います。


ベスト8ではどうか?

決勝トーナメントの1回戦でベルギーに
勝ったけど、2回戦の相手には負けた・・・。

ベスト8になれば「ものすごく嬉しい」でしょう。

もし決勝トーナメント1回戦に負けて、
ベスト8を逃し、ベスト16止まりだとしたら・・・。

「ものすごく悔しい」となるのではないでしょうか。

過去ベスト16にはなっていますし。


1次リーグ突破できていなかったら、
間違いなく「ものすごく悔しい」と
なっていたと思います。

「ものすごく嬉しく」もありますけどね。

こんなふうに考えてみると、
日本代表のW杯における適切な目標は、
ベスト8ではないかと思うのです。

日本の優勝を信じている方、ごめんなさい!

もちろん、私も日本人ですから、
日本代表には優勝してほしいですよ!

優勝してほしいし、信じています。

ということで、7月3日(火)のベルギー戦、
勝つことを願って、応援しましょう。


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