コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

アイデアを瞬時にたくさん出す方法 ~朝起きられない人を起こすには?

先日、私のクライアント先で、
2年目社員の方々への研修を行いました。

そのとき、一人の女性社員が、
こんな悩みを打ち明けてきたのです。


「私、寒いのがホント苦手なんですよぉ。
で、この時期になると朝起きるのが辛くて・・・。
なかなか目覚まし1回で布団から出られないんです。
この前も、危うく遅刻しそうになっちゃったし・・・。
なにかいい方法ありませんか?」


確かに、寒い季節は、
朝、布団から出るのが大変ですよね。

私も若いころは、朝、
起きるのが辛かった記憶があります。

今は、あまり辛さを感じないです。

年齢が関係しているんでしょうかね?


と、話が横道に逸れました。

話を戻しましょう。


研修の場ということもあり、
これは良い機会ということで、
私が答えるのではなく、
参加している2年目社員の人たちで
考えてもらうことにしました。


「これは良い機会なんで、
この○○さんの悩み、
どうしたら解決できるか、
みんなで考えてみましょう。

『朝、どうしたらちゃんと起きられるか?』。

まずは、質より量で、
たくさんアイデアを出しましょう!
時間は10分。どうぞ!」


ってことで、3人一組のグループに分かれ、
討議をしてもらいました。
(グループは2つ。参加者は6人でしたので)


「目覚ましの音を大きくすればいいんじゃない?」

「目覚ましなったら、すぐに電気を点けては?」

「目覚ましをたくさん置いてみる!」

「あとは、ええっっと・・・
何かあるかな。う~ん・・・」


最初は、それなりにアイデアが出ていたのですが、
あっという間にネタが尽きたというか、
なかなか発言が出てこなくなりました。

もし、あなただったら、
どんなアイデアが思いつきますか?

このようなケースでアイデアを
たくさん出すための発想法があります。


「フレームワーク思考法」!!

(できたら、ドラえもん風で)



「朝起きる方法」ってことで言えば、こんな感じ・・・。

「目覚ましの音を大きくする」は・・・聴覚

「電気を付けて明るくする」は・・・視覚

で、あれば・・・
もうお気づきだとは思いますが、
いわゆる「五感」の観点で発想してみるわけです。


「味覚」の観点で考えれば、
「めちゃくちゃ酸っぱい飴を口に入れる」
「青汁を飲む」とか。


「嗅覚」であれば、
「刺激臭のするものを用意しておき、
起床時間になったら、その匂いを発生させる」
「時間になって起きないと、
くさい臭いの液体が体に付着するようにする」
とか。

「触覚」であれば、
「足つぼマットを置いておいておく」
「目覚ましを切るときに静電気が
 発生するようにする」
等など・・・。

と、五感の切り口に基づいて考えていければ、
それだけでアイデアはいくつか出てきます。

この切り口のことを「フレームワーク」と呼びます。

このフレームワークを思い浮かべて、
発想したほうが、アイデアは出やすくなるのです。

フレームワークがヒントになりますから。

このフレームワークと呼ばれるもの、
当然ながら、「五感」だけではありません。

他にもいくらでもあります。

「心技体」、「陸海空」、「過去・現在・未来」、
「春夏秋冬」・・・。

ビジネス上で使われるものとして、
マーケティングの4P・4C、戦略の3C、環境の3R、
4M、PEST、SWOT、
アンゾフの成長ベクトル、ファイブ・フォース・モデル、
プロダクトライフサイクル、PPM、客数×客単価、新規・既存

等もあります。


企業の売上を上げるということであれば、
マーケティングの4P(4C)が使えます。

マーケティングの4Pとは、
Product(製品)、Price(価格)、
Place(流通)、Promotion(販売促進)
の4つの要素を表すフレームワーク。


4Pが生産者サイドからの観点であるのに対し、
4Cは、顧客サイドの視点で表したもので、

Productに対して
Customer Value(顧客にとっての価値)、

Priceに対して
Customer Cost(顧客が費やすコスト)、

Placeに対して
Convenience(顧客にとっての利便性)、

Promotionに対して
Communication(顧客とのコミュニケーション)、

の4つを表現したフレームワークです。


例えば、とあるパン屋さんの売上アップ策に関し、
このフレームで発想するとしたら、こんな感じ・・・

Product(Customer Value)の観点で考えれば、
「カレーパン専門店になり、
カレーパンなら一番の品揃えにする」
「超高級なパンを作る」
「桐の箱に入れて売る」
・・・

Price(Customer Cost)の観点で言えば、
「安売りのイベント期間を設ける」
「ポイントカードを発行する」
「年間20,000円で購入できるようにする」
・・・

Place(Convenience)で言えば、
「ネットで販売する」
「(オフィスグリコのように)
企業に置いてもらう(無人販売)」
「宅配する」
・・・

Promotion(Communication)で言えば、
「YouTubeにこだわりパンの製造方法をアップする」
「インスタグラムにアップする」
「POPを工夫する」
・・・

等など。

と、いろいろアイデアが出てきます。

更には、一方向だけからの発想ではなく、
多面的な発想もできるようになり、
仕事力も高まります。


ただし、フレームワーク思考のデメリットもあります。

(ライトサイドがあれば、ダークサイドがあるのです)


フレーム(枠)の中での発想になりますので、
その枠をはみ出すような突拍子もないアイデアが
出にくくなります。


フレームワーク思考法を学んで、発想力を鍛えたい方、
もしくは、社員の発想力を高めて、
組織力を高めたい経営者の方、
お気軽にご連絡ください。


デメリットも踏まえつつ、
発想力を鍛える思考法をお伝えします。

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