コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

骨折した!・・・おいしい・・・

ご存知の方も多いかと思いますが、

リアクション芸人でお馴染の

出川哲朗氏が、テレビ番組の収録中、

約2メートルの高さから落下し、

右足を骨折してしまいました。


命に別状はありませんが、

加療期間は約6週間とのことで、

激しい運動はできないようです。


不謹慎ながら、この話を、

私が耳にしたとき、思ったのは、

「出川、おいしいと思ってんだろうなぁ」

ってことでした。


「骨折して、おいしい?」

そりゃ、そうです。

だって、彼は芸人ですからね。

日経新聞にまで名前が出てましたし。

出川哲朗がほぼレギュラーで出演している

「世界の果てまでイッテQ!」という

番組があるんですが、

たぶん「おめでとう!出川、復活までの軌跡」とか

なんとかって特別企画が組まれることに

なるんじゃないかと思うんです。


きっと出川哲朗本人も、

同じように考えているんじゃないかな?


(ただ、番組製作サイドからすれば、

怪我をさせたというのは、不祥事ですから、

どこまでやれるかは分かりませんが、

少なくとも出川本人は、これをネタにしてやろうって

思っているんじゃないでしょうかね?)


足の骨が折れるぐらいですから、

相当に痛かったでしょうし、

今持っている仕事にも影響は出るでしょう。

でも、「おいしい」わけですと、

芸人さんにとっては。


骨折というネガティブな事象に対して、

「おいしい」とポジティブに捉えられるなんて、

芸人って幸せな職業ですね。


って、ちょっと待ったぁ!!


別に、これ芸人さんだけに

与えられた特権じゃないですよね。


一般人でも、この思考パターンは、

応用できるはずです。

「○○になった(ネガティブなこと)・・・

 おいしい(ポジティブなこと・・・」

という思考パターン。


「足の骨折った・・・。

 おいしい!メディアに名前がいっぱい出る!特番組んでもらえる!」

と同じように、

「売上が落ちてる・・・。おいしい!社員に危機感を持たせられる!」

「仕事で失敗した・・・。おいしい!武勇伝として後輩に話が出来る!」

「財布落とした・・・。おいしい!今度はお金の溜まる黄色い財布を買える!」

などなど・・・。


キーワードは「おいしい」ですね。

ぜひ、何かあなたにとってネガティブな事象が、

起こったら、「おいしい!」って思ってみてください。


もちろん、どんなことに対してでもってことではありません。

例えば、東日本の地震のように津波で家を流された、とか、

通り魔に身内の人間が傷つけられた、とか、

こんなことまで、この思考パターンを使っていたら、

逆に気が変になっちゃうケースもありますよね。


でも、まずまずのことに対しては、

この思考パターンが通用すると思うんです。


ちょっと高尚な感じで話をすると、

心理療法でいう「ABC理論」ってやつですね。

ABC理論:心理療法家のアルバート・エリスが

     提唱した心理療法のひとつ。

ABCは、それぞれ以下の頭文字。

A:Activating event(出来事)

B:Belief(信念、固定観念)

C:Consequence(結果)


出来事(A)には、意味はなく、

その出来事に意味をつけるのは、

自分自身の信念や固定観念(B)。

その信念や固定観念から出来事(A)に

つけられた意味によって、

もたらされる感情や結果(C)は

異なってくるという理論。


Bを変えることでCを変えていこう、

ってことなんですね。

もし、「仕事で失敗は許されない。失敗する奴はダメな人間」

という信念、考え方を持っていたら、

仕事で失敗した(A)ときには、結果(C)として、

かなり落ち込んでしまうはずです。


でも、「仕事で失敗はある。失敗は挑戦した証だ。

この失敗を次に活かせれば成長につながる」という

信念、考え方(B)があれば、

もたらされる感情も結果(C)も変わってくるはずです。


ということで、出川哲朗さんを見習って、

「おいしい!」をキーワードにしていきましょう!


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