コラム - 人材育成のルール

human_resource

人材育成のルール

丸亀製麺の取り組みから学ぶ~AIで社員のモチベーションアップ

8月26日の日経新聞にこんな記事がありました。

「丸亀製麺、面談相手はAI 3万人の店舗従業員らと接点」

トリドールホールディングス(HD)が
運営する「丸亀製麺」で、
対話型の生成AI(人工知能)ChatGPT-4を使って、
店舗で働く社員さんやパートさんに
インタビューする取り組みを始めたとのことです。


この記事を読んで感じたことを2つ
お伝えしたいと思います。


それをお伝えするために、
具体的にどのような取り組みか、
何を目的にしているかを
お伝えしておきます。


まず、どのような取り組みかいうと・・・

従業員さんが、PCやスマホ上で、
生成AIから

「あなたの一番好きな商品は?」

「何のために仕事をしてる?」

「勤務中に熱中してしまう作業は?」

等の問いを投げかけられ、
それに受け答えをして、
「インタビュー」を受けるというもの。


業務的な内容だけでなく、
「プライベートの趣味」についても
対話をするようです。


対話型の生成AIとのやり取りなので、
一問一答にはならなず、
ちゃんと「対話」になるわけです。


パソコンの画面上では「ボボまるくん」という
キャラクターが現れ、
聞き手となっているようです。


(キャラクターの名前のセンスは、
かなりどうかと思います。

が、単なる字面だけの
やり取りではないわけですね)


次に、この取り組みの目的について。


目的は・・・

・組織全体の働く意欲を高める
・働く意欲やこだわりを汲み取って
  職場環境の改善につなげる

ということらしいです。


で、私が考えたことを二つお伝えしたいと思います。


一つ目。

率直になるほどなぁ~、と思いました。

社員一人ひとりの考えていることを収集する。

その収集した内容を分析して、
社員のモチベーションを上げるための方策、
職場環境をよくするための方策を検討する。


これらのことが目的であれば、
より多くの情報が集められたほうがいいわけです。


しかも、ちゃんと分析できるような履歴が
残った方がいい。


それには、ChatGPTは最適ですね。


人手でこうした情報を
たくさん集めようとしたら大変です。


上司が部下一人ひとりの情報を吸い上げようとしたら、
かなりの工数が掛かってしまいます。


忙しい上司にとっても部下にとっても
それなりの負担感になるでしょう。


で、この目的に関してのポイントは・・・


あくまでも目的は、
社員さんのモチベーションのアップと
職場環境の改善であって、
「人材育成」は目的にはなっていないということです。


やはり「人材育成」をしていくには、
ちゃんと上司が部下と面談をして、
部下のPCDAを回す支援をしていく
必要があるということなのではないでしょうか?


「人材育成」まではまだChatGPTでも
できないという証拠なのかもしれません。


(将来的にはどうなんでしょう。
人材育成までAIができてしまう?
そうなったらと思うと、
少々怖さを感じてしまいます。)


現段階では、人材育成はAIにはできないとしたら・・・


AIにはできない「人材育成」ができる
管理者が今まで以上に
求められるのではないでしょうか?


AIにはできない「人を育てる」という役割を
果たせる管理者がより価値の高い管理者
になるのではないかと思うのです。


二つ目は、上手な問いかけの仕方について。


生成AIがインタビューで従業員さんに
問いかける際には、
従業員さんが答えやすいように
事例を示しながら問いかけをするそうです。


例えば業務に関連する
キャッチコピーを尋ねる質問では、


「うどんの魔術師」や
「うどんはいきもの」


といった事例を複数示すことで
従業員さんの発想を引き出しやすくしたとのこと。


これ、質問のスキルとして、
私が講義でもお伝えしていることなんです。


いきなり質問をするのではなく、
何らかの前置きをしてから問いかける。


そうすると、質問された側は
その質問を受け取りやすくなり、
更には
答えやすくなるのです。



例えば、
クッションフレーズとして、
「ひょっとすると答えにくい面もあると思うので、
答えられる範囲で答えてもらえたら
嬉しいんだけど・・・」
とか、

問いかける意味を伝える前置きとして、
「○○さんの意図をしっかりと汲み取って、
より良い解決策を検討していきたいので
聞かせてもらえると嬉しいんだけど・・・」
とか。

そして、丸亀製麺の生成AIが行っている
事例を示す前置き。


質問の前置きスキルの一覧を
以下からDL頂けるようにしました。


ご興味があれば、ぜひ!

「質問力 前置きのスキル」

※DLにはPWは必要です。


PW:  kpcQmMs0830


もし、あなたが、
「人材育成につながる上司の面談力」
を高めたいというご要望がありましたら、
ぜひ、ご一報ください。


お問い合わせはこちらから

「お問い合わせ」


御社の実情に合わせて、
ご提案させていただきます。


この記事をシェアする

カテゴリーに関連するおすすめ記事

この記事のカテゴリー から関連する記事を表示しています。

ハッシュタグに関連するおすすめ記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

経営課題を共に解決。

社内研修/コンサルティング依頼や
その他経営に関する様々なご相談は、
以下のお問い合わせフォームから
お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ