コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

学生は〇〇で評価され、社会人は✕✕で評価される

4月になりました。

新入社員を迎えて「新入社員研修」を
開催されている企業さんも多いと思います。

私も、今月は9回の新入社員研修で
講師を行う予定が入っています。


年齢も年齢で、新入社員との年の差が
40歳近くも開いてしまうと、
そろそろ新入社員研修を後進に譲りたいなぁと
思いつつ、なんだかんだとやり続けてます。


純真無垢な新入社員を相手に、
伝えたいことを伝えるって、
楽しかったりするんですよね。


それと、社会人としての初めの一歩として
学ぶわけですから、影響も大きいと思います。


その責任の大きさとやりがいも感じるわけです。


今回は、新入社員研修でお話をしている内容を
チョイスしてお届けしたいと思います。


多くの新入社員研修で
出てくるテーマだとは思いますが、

こんなテーマで新入社員に
考えてもらう時間を取っています。


「学生と社会人の違いとは?」



あなたなら、どのようなことを
新入社員に伝えて、どのような気づきや学びを
得てもらいますか?

新入社員にこのテーマで考えてもらうと、
だいたい以下のような答えが返ってきます。


「学生のときはお金を払っていたが、
社会人になるとお金をもらえるようになる」

「学生のときよりも、責任が重くなる」

「使えるお金は増えるけど、
自由に使える時間は少なくなる」

等々

もちろん、全て正解。

組織で働くわけですから、
「やるべきことをやり」、「出すべき成果を出す」
という責任があります。


自分がその責任を果たさなければ、
お客様を喜ばせられなくなり、
会社としての出すべき成果が
出せなくなりますから、
そりゃあ、責任は重大です。


その責任をしっかり果たして、
気持ちよくお金を頂く。


社会人と学生の違いです。


そうした新入社員の話を聞きつつ、
そのうえで、私が伝えたいことがあります。


ちなみに、今まで20年以上
新入社員研修を行っていますが、
私が伝えたい違いについて言及した
新入社員は一人もいません。


私が伝えるのはこんな内容・・・

『学生の頃、どんなことで評価されていたか?

一生懸命勉強して、いろいろな知識を身につけると、
「すごい」と高い評価を得られる。

つまり、学生は「インプット」で評価される。
インプットが多ければ多いほど、
「すごい」と言われる。

が、社会人になると、それだけで
高く評価されるかと言えば、そうはならない。

社会人は「アウトプット」で評価される。

ここでいう「アウトプット」とは、
「自分なりの考え・発想・アイデア」
それと「成果」。

そのアウトプットの質と量によって
評価が違ってくるのが社会人』



私が、以前、お仕事でご一緒させていただいた方で、
こんな方がいらっしゃいました。

ビジネス書を月に4~5冊は読んでいる、
テレビもバラエティとか一切見ず、
見るのは「経済番組」「報道番組」、
新聞もよく目を通している(今ならネットニュースかな)、


とにかく勉強しているわけです。

が、いざ、会議の場などで意見を求められても、
面白い発想、なるほどと思うようなアイデアを
なかなか出せない。


自分なりの考えもあまり表に出せない。
ほぼ受け売り・・・


となると、周りからは、

「あの人、勉強はしてるけど、
全然活かせてないよね」

って言われるわけです。


せっかくインプットしているのに、
アウトプットがないばかりに評価されない。


まあ、かくいう私にも似たような経験があります。

中小企業診断士の試験勉強をものすごく
頑張っていた時期があります。

30歳から33歳・・・

経営戦略・財務・労務・マーケティングなんかを
一生懸命勉強していたわけです。


自分で言うのもなんですが、
今までの人生で一番勉強しました。

大学受験のときの勉強量など比べ物にならないぐらい。

平日は3時間、休みは10時間ぐらい勉強してました。


しかし、先輩社員から言われたんです。

「財務の勉強しとるんだろう?
その勉強、全然活かせてないじゃないか」って(泣)


中小企業診断士に合格した後も、
同じ診断士の資格を持っている上司から
言われました。


「それでも診断士か?なぜ、分からないんだ?」って(号泣)


と、まぁ、逆に勉強してるだけ、
それを活かしたアウトプットを出せないと、
評価が下がるのが社会人なのです。

 
学生の頃であれば、
インプットすること自体が目的でもよかった。
 

しかし、社会人になったからには、
インプットはあくまでも手段。


自分の発想・アイデア・考えを創出し、
成果を出すこと(アウトプット)を
目的としないといけない。

 
ちなみに、新入社員研修では、
ついでにこんな話もしています。


『勉強(インプット)は、今までの概念と違う。


どんなことをしていても、
そこで観察すること全て勉強。


例えば、コンビニエンスストアに入って、
レジのところに大きなモニターを見つけたら、
他のコンビニにはないけど、
なぜファミリーマートだけこんな
モニターを設置してるんだ、
どんな効果があるんだ、と考える。


最近、コンビニの雑誌コーナーに置いてある
ビジネス雑誌のタイトルには
どんなタイトルが多いのか、
それはなぜだ、と考える。


以前と比べるとカップ麺の種類増えている、
地方地方の有名店のラーメンがカップ麺化してるのかな
と感じたら、
なぜ、こういうことができるようになったのか、
と考える。

 
こうした観察そのものが社会人にとってのインプット、
そして、そこから「なぜ?」と考える。


もちろん、本を読んだり、経済番組見たり
というインプットももちろん大事』


まとめると、

「学生と社会人の違いはいろいろあるが、
その中でも評価のされ方の違いは大きい。


学生はインプットで評価され、
社会人はアウトプットで評価される。


社会人にとってインプットは手段。
目的はアウトプット(自分なりの発想・アイデア・考えと成果)。


社会人にとってのインプット(勉強)は、
あらゆる場面での観察によって行える。」


最後に一言・・・

新入社員相手に、こんな感じのことを
偉そうに言ってます。

そして、自分を客観的に見つめなおし、
自分もちゃんとやらなきゃなって自省する。

1年に一度、この時期に自省の機会があるわけです。

これだから新入社員研修、やめられないんですよね。


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