コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

会社の中で一番見える化すべきもの・・・

「トラストバロメーター(信頼度指標)」って、
聞いたことありますか?


私は、2月28日の日経新聞第17面
「一目均衡」のコラム記事を読むまで、
全く知りませんでした。


トラストバロメーター(信頼度指標)、
どんなものかというと、
企業やメディア、政府などに対する
“信頼度”に関する指標です。

(そのまんまやん・・・)


アメリカのPR会社エデルマンが、
毎年実施している世論調査結果に基づき、
出されます。

(デビルマンかと思った・・・)


「あなたは政府やメディアを信頼していますか?」
を尋ねるもので、世界28か国で、
各国成人1千人強を対象に実施されています。

(私が1千人に選ばれたことはありません・・・)



で、その調査結果で言うと、
日本が28か国中最下位になった
項目があるんです。

これを聞いたら、世の社長さん達は、
泣きたくなると思います。


どんな項目かというと・・・





「CEO(社長)は信頼できるか?」

という項目。

「はい」と答えた人は、わずか18%・・・。


8割以上の日本人は、
「会社の社長は信頼できん!」って
思っているってこと?


にわかに信じがたい気がしますが、
でも、言われてみればって
ところもあったりして・・・。


しかし、ホント、この数字を見たら
経営者は泣けてきますね・・・。


私も信頼できん、って思われているのか・・・

ちょっと心配になってきました。


ちなみに、ブービー賞は(最下位から2番目)は、
フランスで、信頼度は23%。

それでも、日本より5ポイントも高いですもんね。
日本の低さは突出しているんじゃないでしょうか。


1位はどこか?

インドの70%らしいです。


(このCEO(社長)に対するトラストバロメーター、
企業規模別だったり、社員の年齢層別だったり、
企業の事業年数別だったりで、
もう少し細かく出してもらえないかなぁ。)



で、気になるのは、なぜ、日本の社長に対する
信頼度がこんなに低いのかということ。

CEO(社長)のどういうところを見て、
信頼できないと感じているのか?

逆に18%の人たちはどんなところを見て
信頼できると感じているのか?


どんな社長は信頼され、
どんな社長は信頼されていないのか?


この調査を実施している
エデルマンの日本法人の社長は、
次の見解を示しています。

「日本の経営トップが何を考え、
何をしているのか、一般の社員や社会が
目の当たりにする機会が諸外国に比べて少ない。

このVisibility(可視性)の低さが、
信頼の低さにつながっているのではないか」。


かなり説得力あると思うんですが、
いかがでしょう?


社長が考えていることがちゃんと
社員に明示され、伝わっている社長は
信頼度が高く、そうでない社長は低い。


私は、常々会社の中で一番「見える化」
しなければならないのは、社長の頭の中だと
思っています。


社長がどんな情報を掴んで、
どんなことを考えていて、
どんなことを問題と考え、
何を課題ととらえているか、

そもそもどんな会社にしたいと
考えているのか?それはなぜか?

社員に期待することは何か?

何をしてほしくて、
何をしてほしくないのか?


会社の中でいろいろなことを見える化すべき
とは思いますが、最も「見える化」すべきは、
社長の頭の中だと思うのです。


そのためには、社長が社員と
直接コミュニケーションを取って、
語りかけたり、文書を使って
発信したりすることが必要です。


私のクライアント企業さん
(社員数3,000人ぐらいの大手製造業)で、
10年以上係長研修を毎年4回させてもらっている
ところがあります。


そこの社長さん、相当忙しい方ですが、
必ずその4回の係長研修のスタート時に
顔を出し、自らの言葉で、
社長自身が考えていることを伝えています。

もちろん、そこの場だけでなく、
コミュニケーションをすごく大事にされています。

間違いなく信頼度、高いです。


また、社員25名の
クライアントさん(機械商社)では、
社内報を活用して、社長のメッセージを毎月1回
発信しています。
(ちなみに、私がインタビューしてます)


こうして何かの機会に
直接語りかけるのでもいいでしょうし、
社内報で伝えてもいいと思います。


アイリスオーヤマの大山健太郎社長は、
雑誌の記事で、「朝礼を使って語り掛けている」
という話をしていました。

(以下、記事からの抜粋)


「私は創業以来、朝礼をとても大切に
してきました。
会社が小さな頃は、全社員と顔と顔、
目と目をじかに合わせながら
『昨日はこんなことがあり、
私はこう考えました。
今日はこういう仕事をしましょう』と話をしました。

(中略)

市場をどう攻めるか、会社をどのように
経営していくのか。
社長は自分が考えていることを
社員に伝える義務がある

(中略)

『話すのが億劫』という人に
社長は務まりません。」


地道な活動でしょうけど、
やらなかったら3年後、
「あぁ、あのときからちゃんと社員と
コミュニケーションをマメにとって
おけばよかった」と思うはずです。


ということで、ぜひ、
社長に限らず、組織のリーダーと呼ばれる人は、
社員や部下に対して、
「頭の中を見える化」しましょう。

今のレベルでOKとせず、
もっともっと「見える化」していきましょう。


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