コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

本当のプラス思考とは・・・~ジャパネットたかた前社長高田明氏の講演より

先日(1月31日)、地元春日井のホテルで
開催されたジャパネットたかた前社長の
高田明氏の講演を聞いてきました。

かなり楽しみにしていて、
開演30分前には会場入り。

前から2番目の席に陣取り、
高田前社長が現れるのを待ちました。


ちなみに、1番前の席は、春日井市長や
春日井商工会議所の偉い方々が座る
指定席になっているので、
一般人は座れないのです。


定刻になり、司会者の紹介に続き、
大きな拍手の中、高田明氏が登場!

講演が始まりました。

しかし!

「あれ?全然キー、高くない!
むしろ低いくらいじゃないか!」

とあのテレビショッピングでの
“1万9千8百え~~~~~ん!”の感じでは
全然ないのです。


と思っていたのも束の間、話の調子が出てきて、
高田氏のテンションが上がってきたら、
やっぱりあの高いキーになるんですね。(^^;


高田氏の話す内容よりも、
あの喋りをダイレクトに聞けたことに、
ミーハーの私としては、ちょっと感動でした(^^)

と、すみません、実況中継ぽくなって、
高田明氏の講演の内容に
関して全然お話をしていませんでした。


講演の内容に関して、
一つだけお伝えしたいと思います。


今回の高田明氏の話の中で、
一番私に刺さったのは、次の言葉でした。


高田氏:
「嫁に言われるんですよ。
あなたって、本当に劣等感のない人ね、って。
で、それだけじゃなく、こうも言われるんです。
優越感もない人ね、って」




いやぁ、こんな風に生きられたら、
めちゃくちゃ幸せじゃないですかね。

だって、劣等感も優越感もないということは、
人と比較をすることがないわけです。


「あぁ、あの人はこんなにしっかりしてて、
立派なのに、自分はなんてダメなんだろう」

ってこともなく、

「あいつよりは、まぁ自分の方が優れているか。
あの人よりは、まだ幸せかなぁ」なんて
人と比較して、自分がどうかなんて
考えることがないんです。

気になるのは、人との比較ではなく、
ただただ、自分がどうあるかということだけ。


こうした生き方ができることこそ、
本当のプラス思考であり、ポジティブシンキング
なんだろうなぁと、
高田明氏の話を聞きながら思ったのです。

いや、ホントこれこそ真のプラス思考だと思います。

「私はできる!」とか、
「ついてる、ついてる!」とか
言っているのがプラス思考でも、
ポジティブシンキングでもないです。


ちなみに、心理学の世界に、
「社会的比較理論」というのがあります。

ものすごく要約してお伝えすると、
『人間は、自分自身に対する自己評価や
社会の中での位置づけを、
人と比較することで明確にしたがる』
という理論。


これだけだと分かりにくいんで、
ちょっと事例でお伝えしましょう。


例えば、小学校の頃の学校のテスト。
テストが先生から返却されて、自分の点数を見る。

「73点」。

この点数がいいのか、悪いのかが気になる。
つまり自分の位置づけがどの程度かが気になる状態。
で、どうするか?

友達の点数を聞くわけです。

「何点だった?」
「85点」

『( ゚Д゚)・・・負けた・・・。
あぁ、アイツより低いのかぁ・・・』
(劣等感)

さらに、他の友達にも聞く。

「何点だった?」
「65点」
「(^。^)ホッ・・・
俺より低いやつがいたぁ、良かったぁ・・・
アイツよりは俺の方が頭いいな」
(優越感)


こうして人との比較によって
自分の位置づけを確認したがる、
自己評価をしたがる。

人間にはこうした心理が働くというのが、
「社会的比較理論」です。


自分より優れた人と比較しては、劣等感を感じ、
自分より劣っている人を見つけては、優越感を感じる。

これが全くないなんて、
なんて幸せなことでしょう。

人間心理を超越してます。


で、気になるのは、なぜ高田氏は、
こんな生き方ができるのかということ。

元々の気質かもしれません。

が、講演全体を通して、
高田氏が強調されていたことにヒントが
ある気がします。

こんなことを強調されていました。

『過去のことに捉われることなく、
未来のことに思い悩むことなく、
今、この瞬間を頑張って生きる。

あれもこれもではなく、
ものごとをシンプルに考え、
一つのことに絞って頑張る!

すぐにその頑張りの成果が出なくてもいい。
いつかきっとその頑張ったことがどこかで生きる。
それを信じて今を生きる」。


更には、こんなこともおっしゃっていました。

「私、先を描いて行動するのが苦手なんですよ。
やってるうちに答えや、方向性が見えてくる。
だから、今、この瞬間を一生懸命生きるんです」

とにかくあれこれ悩んでなくて、
行動しようってことですね。

他にも、事業承継のことや、
テレビショッピングでテレビが
まるっきり売れなくなったときに取った戦略、
人に話を聞かせるためのコツ、
経営にとっての大切なこと等々、
いろいろ話はありました。

ですので、お伝えしたいことはたくさんありますが、
が、今回のブログでお伝えするのは、
「劣等感も優越感もなく生きる。そのために今を生きる」、
この一点にしておきます。



『今この瞬間を頑張っていれば、それでいい。
また頑張ってそれがすぐに成果につながるか、
どうかなんてことは関係ない。
とにかくひとつのことを真剣に取り組むこと。
それだけでいい。
そうすれば、人と比較して自分がどうかなんて、
気にならなくなる』。


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