コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

問題解決に無くてはならないもの・・・

いきなりですが、
もしも、あなたが、
こんな相談を受けたら、
どのように対応されますか?


相談してきたのは、あなたの
友人で、自分のラーメン店を持ちたいと
ずっと思っていて、その夢を叶えた友人、
ってことにしましょう。

「念願のラーメン屋を開業したのはいいけど、
商売ってのは、なかなか難しいもんだね。
売上が思うように上がらないよ。
どうしたらいいんかな?」

いかがでしょう?


先日、岐阜県下呂市で、
創業後間もない方
及び今後創業を希望している方を
対象にしたセミナーの講師を
務めてきました。

そのときに強調して
お伝えしたことがあります。


売上が上がらない、
原価が下がらない、
クレームが減らない、
社員のミスが多い、等々、

いろいろな問題が起こったときは、
その対象を細かく分解しましょう、
ということ。


例えば、売上が上がらない、
というのであれば、
売上をひとまとまりで考えるのではなく、
まずは、その対象である売上を
細かく分解する。


お客様からのクレームが多い、
というのであれば、
クレームをひとまとめで考えず、
クレームの内訳を分解する。

社員のミスも同じ。
ミスを分解する。


どう分解するか、その基準は、
いろいろあります。

ラーメン屋さんの売上であれば、
商品別という基準で分解できますし、
客層別、単価別、曜日別、時間帯別
なんかでも分解できます。

クレームやミスであれば、
社員別、内容別、これも時間帯別等が
あり得るでしょう。

いずれにしろ、分解するわけです。

なぜ、分解が必要なのか?

それは、具体的な対策を打つために
他なりません。

「ラーメン屋さんで売上が落ちている。
その売上を上げるにはどうしたらいいか?」
と考えるよりも、

「ラーメン屋さんで、日曜の11時から14時までの
男性客への味噌ラーメンの売上が落ちている。
その売上を上げるにはどうしたらいいか?」

と考えた方がより具体的で的を射た策が
挙げられます。


もちろん、その具体策を考える前に、
「なぜ、日曜の11時から14時までの
男性客への味噌ラーメンの売上が
落ちているのか?」という原因分析や、

「いくら売り上げたいのか?」という
目標設定は必要になります。


とにかく問題にぶち当たったら、
分解しましょう、とお伝えしたわけです。

「なるほどね。
問題解決には、分解をしろってことね」
と、理解はできると思います。

が、ここに一つ盲点があります。

なにか?

問題の対象を分解しようとしたら、
データが必要だってこと。

売上を分解しようにも、
売上をひとまとまりで管理してたら、
いくら売上高の総額は分かっても、
商品別にも、客層別にも、時間帯別にも
なんとも分解のしようがありません。


業務のミスも「多いなぁ」ってだけで、
誰が、いつ、どんなミスをしたのかって
記録がなければ、分解はできません。

そのセミナーを企画された
商工会の方もおっしゃっていました。

「とにかく、創業したら、
記録を残してください。

いつ、何が、どれだけ、誰に売れたのか、
をちゃんと残す。

今日はどんな天気だったのかまで
記録としておく。

そうすれば、問題が発生しても、
現状を分析して、解決の糸口が見えます。

我々としても具体的な支援ができます」と。

これは起業家に限りません。

いろいろな記録を残しておくこと。

それが、問題が発生したときに
大いに役立つはずです。


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