コラム - 仕事のルール

work

仕事のルール

業務を仕事に変えるために必要なこと

前回、
「精神論で問題解決はできない」
ということをお伝えしました。

プロ野球チーム、中日ドラゴンズの
波留バッティングコーチが選手に対し、
大声で怒鳴りつけたことを取り上げ、

大声で選手を叱咤したぐらいで、
「打てない」「勝てない」という問題を
解決できるなどあり得ない、

問題解決は熱量も必要だけど、
論理的な思考が大事という内容でした。

あの叱責後、中日の野手陣が打てるように
なるわけもなく、相も変わらず、
打てない、点が取れない、
そんなチーム状況で最下位に甘んじています。
(6月30日現在)

やっぱり精神論で問題は解決できないんです。

と、こんなことをブログに書いていましたら、
6月23日に中日対ヤクルト戦を観戦する機会を
頂きまして、バンテリンドームへ行ってきました。

コロナ下になって初めての野球観戦。

久しぶりのドームでした。

しかもバックネット裏!


試合開始30分前にはシートに座り、
ワクワクしながら、待っていました。

18時プレーボール!

中日の先発ピッチャーは岡野。

先頭バッターの塩見に2塁打を許し、
続く2番山崎にもヒットを打たれ、1塁3塁、
3番山田哲人には、
デッドボールを与えノーアウト満塁。

そして、4番村上!

フルカウントからの真ん中低めの球を
見事ライトスタンドへ満塁ホームラン!!

ということで、18時15分には決着がついてました。

結局、0-10の完敗。

中日ファンの私としては、もう、
ビールとチューハイ飲むしかないって感じでしたが、
こんな試合からも学ぶことがありました。

ネット裏から中日の選手を見ていて思ったんです。

「この人たち、どんな気持ちで、何を考えて
仕事してるんだろう?」って。

そして、感じてました。

「なんか、業務を淡々とこなしている
仕事のデキないサラリーマンみたいだなぁ」
と。

順番が来たら、バッターボックスに入り、
ボールが来たら、バットを振って、
ボールが当たったら、とりあえず1塁に走り、
アウトになったら、ベンチに戻っていく。

「与えられた仕事(=業務)」を
淡々とこなしているだけ。

見ていて、全く心を動かされない
仕事のできない社員の集団じゃないかぁ!

見ていて、そんな思いが
すごく湧き上がってきたのです。

もちろん、「与えられた仕事(=業務)」を
決められた通り、間違いなくこなしていくことは、
悪いことではありません。

それなりの能力があるからこそ、
業務ができているわけですし、
何より、業務をこなせば、
最低限の成果は出せます。

プロ野球で言えば、淡々とこなしていれば、
とりあえず試合は成立します。

しかし、それでは、
自分自身の成長はありませんし、
組織としての成長もありません。

では、どうしたらいいのか?

自分なりに考えた「工夫」を加えることです。

「どうしたらもっと早くやれるだろう?」
「どうしたらもっと成果を高められるだろう?」
「どうしたらもっと美しい成果物を作れるだろう?」
等々

こうした工夫が入ったときに、
「業務」が「仕事」になるのです。

この工夫があってこそ人も組織も
成長するのだろうと思います。

そして、この工夫をするときに、
絶対に忘れてはいけないことがあります。

「お客様のためという視点(顧客視点)」です。

プロ野球に限らず、全ての仕事には、
「お客様」がいます。

ここで言う「お客様」とは、
お金を頂く人という狭い意味のものではありません。

「自分がやった仕事の成果を受け取って活用してくれる人」
という広い意味で捉えてください。

例えば、日報を書くという仕事があれば、
その成果(日報の内容)を受け取って
活用してくれる人は、上司になります。

つまり、日報を書くという仕事の「お客様」は
上司ということです。

「お客様に喜んでいただくために、どうしたら・・・」
と考えて、自らの工夫を付け加える。

これが、「業務をこなす」ことではなく、
「仕事をする」ことになります。

この工夫があるからこそ、
仕事を行った結果に対して、
振り返りも行われるのだろうと思います。

工夫のないところに「振り返り」はありません。

なぜなら、工夫がなければ、結果に関心湧きませんから。

結果に関心があってこそ、
なぜこの結果になったのか、
と振り返り、考えるはずです。

業務をこなしていても、
周りに感動は与えられません。

仕事をしてこそ、周りに感動を与えられるし、
自分も組織も成長できる。


中日の選手を見ていてというか、
中日球団の姿勢を見ていて、

「お客様のためという顧客視点もなければ、
自分なりの工夫もない・・・振り返りもない・・・
成長もない・・・」

そう思えてしまったのでした。

もちろん、プロの選手ですから、
考えてはいるのだろうと思います。

が、それが周りの人に伝わらない。
お客様に伝わらない、というのは、
やっぱり考えていないのと一緒です。

事実、同じ失敗を繰り返してますから。

こうした反面教師的状況を見て、
自分は、ちゃんと工夫をして、振り返り、
成長していこう・・・

なんてことを考えた野球観戦でした。
(あくまでも個人的感想です)


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