コラム - マーケティングのルール

marketing

マーケティングのルール

企業の未来型成功パターン事例集

前回のブログでは、
企業の成功パターンを従来型と未来型に
分けて考えてみました。


従来の成功パターンは、

①お客様が、今現在抱えているニーズをつかむ
 ↓
②そのニーズに合致した
 商品・サービスを提供する。

というものだった。

そのニーズが顕在的であれ、潜在的であれ、
お客様が現時点で抱えている悩みや問題、
そこから派生するニーズを
把握し対応することが成功のポイントになる。

しかし、それは今までの成功パターン。


未来型成功パターンでつかむべきは、
現時点でのお客様のニーズではなく、
未来のお客様のニーズ。

その未来のお客様のニーズに応えた
商品・サービスを提供したとしても、
お客様からは、「そんなの必要ないよ」と
言われる。


なぜなら、現時点でのニーズに合致した
商品・サービスではないから。

そんなことをお伝えしました。

で、過去にそんな商品やサービスが
あったのかと・・・

発表当時は、「そんなの要らないよ」と
言われながら、でも、後々大ヒットしたような
商品やサービス・・・

時代に先駆けて商品・サービス・・・

そうした事例を
ぜひ、教えてくださいという投げかけを
前回のブログでさせていただきました。


多くの方から、いろいろな事例をいただきました。

なかには、私自身「?」と思うものも
ありましたが(スミマセン!!(汗))、
ご本人にとっては、時代に先駆けた商品・サービス
だったのだろうと思います。

ということで、いただきましたご意見を
以下に掲載させていただきます。

個人的には、
「缶入りのお茶」、「ペットボトルの水」は、
「なるほど、確かに」とかなり納得しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まずは、私、宇井が思いついた事例・・・

●都市型農園
全国の市街化区域内に居住する人口は
約8,900万人と全人口の約7割を占め、
農作物の供給量が減っていくことが予想されます。

だからこその都市型農園だと思いますが、
今現在、わざわざ都市部で農園をしなくても
ってのはあると思います。

ちなみに、パソナが、都市型牧場なるものを
今年の夏、オープンしました。

http://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=2213&dispmid=798



以下、読者の方からのご意見です。


●「TAKERU:ゲームなどのソフトウェアの自動販売機」
T.A様

ブラーザー工業が発表した
ゲームなどのソフトウェアの自販機。

事業としては失敗となっていますが、
その10-15年先に家庭に1台PCを
持つことが当たり前になると
考えていたのかもしれません。

この技術はその後通信カラオケに
引き継がれました。

当時は、ゲームソフトはパッケージを
持っていることがステータスで、
ダウンロードして使うなんてしないよね、
なんて意見もあったそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BCTAKERU


●「携帯電話のメール機能」T.M様

「ポケベルから、やっと自由に会話できるものを
手にしたのになんで文章を送る機能がいるわけ?」
と思いませんでしたか?

今や料金プランで通話をしない人の
プランがあるくらいです。
すぐに話をしたいからの
電話だと思いますが・・・


●「お茶系飲料(缶・ペットボトル)」K.O様

伊藤園が世界初で缶入りウーロン茶を
発売したのが1981年、緑茶の缶飲料は1984年。
発売当初、「お茶は急須で入れて
飲むのが当たり前、
水筒持っていけばタダなのに、誰が買うの??」
と思いました。

厳密には水筒に入れたお茶は
タダではありませんが、
「お金を払ってお茶を買う」なんて
考えられないこと・もったいないこと
のように感じました。

それから36年、今ではペットボトルの
お茶を買うことが当たり前になりました。

そして「お茶はペットボトルで買うもの、
だから『お茶の葉』なんて買わないし、
第一自宅に急須なんてない」という家庭も
珍しくなくなりました。

お茶の缶飲料が発売される以前に、
外でお茶を買うと言えば、
駅弁を買う時の何とも懐かしい
入れ物のお茶(吊るすヒモがついたような)
しかなかったと思います。

現在、無数の種類のお茶の
ペットボトル飲料に繋がる
「お茶の缶飲料」の発売は、
まさに未来型成功パターンだと
思いますがいかがでしょうか。


●「ドローン」、「カーナビ」、
 「アイコス」、「プロテイン」
  T様

この程度しか思いつかなくてですが、
とりあえず・・・

・ドローン
・カーナビ
・アイコス
・プロテイン(昔のボデイービルダーは、
高タンパクな金魚の餌を
プロテイン代わりに食べていたそうです)


●「写メール」、「ペットボトルのお茶」、
 「ウォシュレット」、「iモード」
S.H様

全然まとはずれかもしれませんが、
当時この商品・サービスが出たとき
個人的に必要ないな、
買わないなと思った物を書いてみました。

・写メール
(通信費も高かったのでそう思ったのかも)

・ペットボトルのお茶
(お茶ごときに百うん十円、
だれが出して買うのと思いました)

・ウォシュレット
(使ってみたら手放せなくなりましたが・・・)

・iモード


●「自動走行車」T.N様


●「お米のゆめぴりか」T.O様
その昔、北海道=お米は結びつきませんでした。


●「@niftyがインターネット黎明期から
 提供してきた各サービス」
 Y.H様

http://portal.nifty.com/kiji/160804197110_1.htm


●「コンビニでのおひとり様パックの料理」
 M.F様

ことづくりとセットの商品開発
ということでしょうか。

その他、スマホに、音楽や映画などの
アプリをセットにして販売
している商品でしょうか。

歩きスマホは安全上いかがか、
という指摘もありますが
自己責任100%とすれば、
という考えもあります。


●「GE」、「新幹線」
 A.A様

今思いつく未来型成功パターンの会社は、
過去或いは今の例ですが、
・GE(航空機エンジンで逆スマイルカーブを実現)
・国鉄(新幹線)
かな?今後10~20年後に
成功する企業が分かれば、
先ず株に投資しますが・・・。


●「カーナビ」T.H様

カーナビではないかと思います。

開発から現在に至る過程は
詳細には知りませんが、
前にテレビで紹介していた内容を
思い出してみると、

初めは軍事用(アメリカだったと思う)に
打ち上げた衛星から自分の位置がわかるものを
作ってみたけど使い方がわからず、民間に
「こんなのあるけど、どう?なにか
使い道ないですか?」と紹介。

から始まって、

日本の企業(パイオニアだったかなぁ?
うろ覚えですが)がその記事に着目。

日本お得意の通信装置の小型化
(米軍の開発当初は大きかったらしい)と
同時に3基の衛星が上空にいれば自分の
位置を正確に特定できることを考え出して
今のカーナビになった。

と紹介されてました。


●「ペットボトル飲料」S.G様

「ペットボトル飲料」ではないでしょうか?

「お茶や水を、お金を出して購入する」
なんて感覚は、我々の年代人には有りませんでした。

行楽やスポーツに必要で有れば、
自宅から水筒などの容器に入れて持って出る、
これが常識でした。

わざわざお金を出して購入する商品では
有りませんでした。

それがいつの間にか、コンビニや自販機で
必要な時に手に入れる習慣が
ついてしまっています。

いまでは当たり前ですね。

考案した人、商売デキルと読んだ人・・・
未来型成功パターンではないでしょうか?


●「太陽光電池」、「デジタルカメラ」、
 「エレクトロルミネセンス」
  J.H様

未来型成功パターンの事例として、
私なりにまとめましたのでメール致します。

①太陽光発電
東洋電機が昭和44年頃光電スイッチの
受光素子として太陽電池(10m角)を
使用し始めた。
この太陽電池を大きくする技術が出来
現在に至っている

②デジタルカメラ
今から40年程度前に一次元の
ラインセンサーとして
1000~3000この素子を
ICパッケージに入れ商品化。

それを応用し高さ測定、
幅測定等に応用して来た(現在も使用)。

この素子を2次元化し
素子数も数十万個装着する技術が
出来て、デジタルカメラに応用

③EL(エレクトロルミネセンス)
小生が大学当時から注目を浴びていた商品で
面での薄型光源として応用できる



その他のご意見

●M.H様
投げ掛けて頂きました件ですが、
漠然と受け止めますと大見出し的な表現となり、
具体性を欠き納得も出来ない内容となりがちですね。

事例:通信の発展活用⇒YouTubeは
即座に納得理解は出来ます。

メーカーサイドでは常にビジョン(中期・長期)で、
ヒット商品の開発販売を狙っています。

但し、講演等で依頼の有る企業の中には、
スタンダード(一般受け)、
メーカー・ニッチ(個別技術)
メーカーでは開発ビジョンの
スタンスも違ってきます。

当然開発商品に共有するとしたら、
Q/C/Dのバランス整備が有ってこそ、
ユーザーが受入れる商品化と繋がります。

10年先での自動車業界⇒
電気自動車の自動運転スタート(通信とのコラボ)
狙い:車両の販売台数向上
手段:高齢化対応をベース
(病院往復・買い物・近郊ドライブ・他)
異業種との契約での「移動手段」

被害業界:タクシー・救急車・自動車保険ぐらい?
活用業界:医療(病院、医者)・
スーパー・デパート・観光・役所・他

バイオ関係も有りますが、
キーは「限りある資源の対応策」となり、
水・空気など当たり前に有る物
を利用した開発目線も
新たな商品開発に繋がっていますね。


以上です。

皆さま、ものすごく参考になりました。

ありがとうございました。

私も一歩先駆けたサービスが提供できるよう、
尽力していきたいと思います。


カテゴリーに関連するおすすめ記事

この記事のカテゴリー から関連する記事を表示しています。

ハッシュタグに関連するおすすめ記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

経営課題を共に解決。

社内研修/コンサルティング依頼や
その他経営に関する様々なご相談は、
以下のお問い合わせフォームから
お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ