コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

自信のなさを強みに変えるには・・・

『日本中でオレより気の小さいのがいたら、連れてきてみろ。

絶対に負けない、オレは威張れるぐらい気が小さいよ』。


先日(6月11日)のNHKプロフェッショナル仕事の流儀に出ていた

当代屈指の天ぷら職人 早乙女哲哉氏が、語っていた言葉です。


続いて、こう言っていました。


『その代わしね、その気の小ささがね、

天ぷら揚げさせてるんだから、誰にも負けない。

その繊細さが、この天ぷら作らせてるんだから。

誰にも負けねぇよ。いつもそう言いきってますから』。


なんだか勇気が沸いてくる言葉です。

早乙女氏、天ぷら職人になりたての頃、

お客様の前に立つのが、怖くて怖くて仕方がなかったらしいのです。

人の視線になれるために、駅の改札に一日中立ち続けたこともあったとか。


その気の小ささを克服して、当代屈指の職人になったかというと、

そうではないんですね。


気が小さくて、お客さんに評価されるのが怖くて、

失敗したらどうしようって、思うからこそ、

細かいところに気がついて、

「もっとこうしよう」「もっとああしよう」

と改善を積み重ねてきた。

その一つひとつの積み重ねの結果が、

今の職人としての地位を築いたのです。


もうひとつ、最近見たテレビの中で、

似たようなことを語っていた方がいましたので、紹介します。


これまたNHKですが、NHKスペシャル「激動トヨタピラミッド」で、

取材されていた野口製作所の加藤昌一社長。


トヨタの2次サプライヤーとして、部品供給をしてきたが、

トヨタやトヨタの1次サプライヤーの生産が海外にシフトしていく中で、

国内だけの生産ではなんともならない状況になり、

海外生産を決意する。

今後の展望について聞かれた時の答え。

『まあ、自信というよりは、う~ん、やらなければ、

生き残れないですね、生き残れない。

自信がないから、一生懸命やるんですよ。

一生懸命やるしかないです、うん』。


加藤社長の場合、番組を見ていて、

常に悲壮感が漂った感じでしたので、

もっと明るく、前向きに行こうよぉ、って軽々しく思ったりしました。

が、決意というか、不退転の心意気が上記の言葉に

込められていた感じがします。


天ぷら職人の早乙女氏も、加藤社長も、

二人とも、気の小ささ、自信のなさを強みに変えているようです。

何がそうさせているか?

それはやっぱり「行動」なんだと思います。


もしも、逆に考えて、仮に自信満々の人が、

「自信があるから、大丈夫!

そんなにしっかり準備しなくても何とかなるから」とか言って、

行動しなかったら、自信あることが弱みになるんじゃないでしょうか。


そいうことで言えば、

気が強いとか、気が弱いとか、自信があるとか、自信がないとか、

あんまり関係ないですね。


気が弱く、失敗が怖くて仕方なければ、失敗しないように

人が気付かないようなことまで、いろいろなことを想定して、

それなりの準備(行動)をすればいい。


自信がなければ、人よりも頑張って、たくさん動けばいいだけです。


先日お会いした起業家の方も、

「自信がない」という言葉を使っていました。

このブログを読んでいらっしゃる筈です。


自信がないからといって、

自信ありげな人に引け目を感じる必要なんてないです!

今、自分にできることを考えて、

それを一生懸命取り組んでいくだけ!

それだけです。

私も、頑張ります!!


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