コラム - 仕事のルール

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仕事のルール

スシローペロペロ事件から論理的思考を学ぶ

大手回転ずしチェーン スシローでの
客によるネットテロ動画が
世間の批判を浴びています。

スシローの岐阜正木店で、
金髪の男子高校生がしょう油の注ぎ口や
湯呑のコップを舐めまわし、元の場所に戻す、

舐めた指をレーンに乗ったすしネタに
擦り付ける等の問題行動の動画が
SNS上にアップされていました。


スシローでは、
この金髪高校生とその親の謝罪を受けつつも、
刑事・民事の両面から厳しく対処していくと
声明を出しています。


今回のメルマガでは、
この事件を深く掘り下げて、
というようなことではなく・・・

ダウンタウンの松本人志さんの
この事件に対するコメントから
論理的思考をするためのヒントを
お伝えしたいと思います。


今回お伝えすることを

実践していただければ、

仕事の質を高められる発想法が

できるようになります!



フジテレビ系列で日曜日のお昼に
放映されている「ワイドナショー」という
番組があります。

東野幸治さんが司会を務め、
松本人志さん等著名人が
色々な出来事にコメントをするという
バラエティー番組。

2月5日(日)の放送では、
「スシローペロペロ事件」が取り上げられ、
松本人志さんが以下のような
発言をされていました。


「イタズラがなんだろうか、
SNSに追い付いてないというか。

動画撮った時点でイタズラで済まない、
ということを、どう教えてあげたらいいのかなぁ、
と思いますし・・・

で、バカだなぁと思うのは、

醤油ペロペロしてる奴、
お前のその醤油も誰かがペロペロしてたかもしれん
ということも考えろよと」


こういうコメントが瞬時に言えるのが、
お笑い芸人としての松本人志さんの強みですよね。

「なるほどなぁ。面白いこと言うなぁ」
と思うと同時に、
「どうしてこういう発想ができるんだろう」
と思うわけです。

人がしないような発想ができる、
これ、「仕事のできる人」ですよね。

お笑い芸人であれば、笑いが取れますし、
ビジネスマンであれば、人が考えないアイデアを
創造することができるわけですから。

問題は、こうした人にない視点での発想を
どうしたらできるのかってことです。

センスの問題にするわけにはいきません。

どうしたらいいのか?

それは、常に対義語(反対言葉)を使って、
考える癖を付ける、ということです。

例えば、この松本人志さんの発言で
言うとこうなります。

多くの人は、
「この金髪少年は加害者であり、
回転ずしに行く自分は被害者」
と発想するでしょう。

また、
「こんな迷惑行為をするバカがいるとしたら、
もう回転ずしには行きたくない」
と考えるでしょう。


事実、SNS上では、
『当分回転ずしには行きたくなくなった』
『気持ちが悪いし、不愉快』
とのコメントが当然のように上がっています。

私自身もあの動画以降、
1週間に1度は行っていたかっぱ寿司に
一度も行っていないのです(^_^;)

一般の人が、「少年=加害者」と考えていたとしたら、
その対義語(反対言葉)を思い浮かべる。

「加害者」の対義語は「被害者」。

少年が被害者ということで発想したら・・・

もしくは、「ペロペロの後」のことを
多くの人が考えているとしたら、
「ペロペロの前」のことを考える・・・

こんな感じです。

常に人と反対の方向から考える。

例えば、営業会議の場で、誰かが
「売上を上げるために訪問件数を増やそう」
と言っていたら、対義語(反対言葉)を思い浮かべ、
こう発想する。

「『訪問件数、すなわち量を増やす』と
○○さんは考えているんだな。
量の対義語は質。
『売上を上げるために商談の質を高める』
という方法からも考えてみよう」


他の人が「短期的」なことばかり考えていたら、
自分は「長期的」な視点で発想する。

他の人が「ミクロ」的な発想をしていたら、
自分は「マクロ」の視点で発想してみる。

「インプット」に対して「アウトプット」、
「過去」に対して「未来」、
「保守的」に対して「革新的」、
「製造」に対して「販売」、
「論理的」に対して「閃き」、
「権利(権限)」に対して「義務(責任)」
等々・・・


論理的思考の一つの要素として、
MECE(ミーシーもしくはミッシー)で
考えるというのがあります。

MECEとは、
Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive
の頭文字をとったもので、
日本語にすると
「モレなく、ダブりなく」となります。

「モレなく、ダブりなく」多方向から考える。

もちろん、対義語だけを考えていれば、
常にMECEになるかと言えば、
そうではありません。

三方向、四方向から考える場合もありますから。

が、まず「モレなく、ダブりなく」、
考えるための一つの発想法として、
対義語で考えるといいでしょう。


仕事において意識していただけると、
今までと違った発想ができ、
今までと違った成果につながります。


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