●新入社員研修での初めての試み

今年、とある企業向けの新入社員研修（一泊二日）で

初めて取り組んだことがあります。

といっても、研修の中に組む入れたプログラムということではありません。


新入社員研修の模様をデジカメで撮影し、

その写真や動画を、私が一つのムービーとして編集して、

お渡しをしたのです。


いやぁ～、これが、自分で言うのもなんですが、

なかなかの感動ものでして。

編集作業しながら、何度涙を流したことか・・・。


一生のうちに一度しか受けられない「新入社員研修」。

その様子を残してムービーにするというのは、

新入社員にとってもすごく意味があることだと思うのです。

なんといっても、「新入社員研修」とは、

同期としての一体感を感じ、結束力を強める場ですから。


これが、「管理職研修」だったら、わざわざ写真を撮って、

動画にするってのも変でしょうけど。


動画編集を少しでも勉強しておいて、

良かったと、つくづく感じています。


●デフレ化の経済で値上げをするには（日本マクドナルド原田社長の言葉）

さて、話は少し変わって・・・。

デフレ経済になって久しい日本ですが、

ここにきて、

「価格競争で優位に立つための単なる値下げ」では、

継続的に利益を出すことが難しい、

という流れが出てきています。


先日（3月22日）にカンブリア宮殿に出演していた

日本マクドナルドホールディングス株式会社

代表取締役会長兼社長兼CEO

原田 泳幸（はらだ・えいこう）氏が番組の中で

こんな話をしていました。


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（以下、原田氏の言葉）

商売って、価値に対する対価をいただくことじゃないですか。

ということは、値上げをするって言うことは、

価値を上げてお客様の価値認識が上がったと言うことが検証されて、

初めて値上げができるんですよ。

したがって、価値を上げた、価値認識を確認した、

そして（値段を）上げていった、そういうことですね。

おいしいもの作って、そのあと、100円マックを作った時に、

値下げっちゅう感覚じゃないんですね。

違います。

私は、「価値を上げて値段を上げる」と言いました。

世の中、他社さん、何やっているかというと、

「同じもので値段を下げる」、「価値を下げて値段を下げる」、

「同じものでガソリンの高騰によって値上げさせてください」、

「円高で値段を下げます」、「円高還元」・・・。

こう言ったね、価値を考えないで値段だけ上げ下げって結構あるんですよ。

我々は違うんです。

徹底的に価値を考える。

100円の価値を考えて、値段をつけてる、と。

（以上、原田氏の言葉）
･･･････････････････････････････････････････････････････････････

●価値認識を高める

お客様が「いい」と感じてもらえる価値を付加して、

値上げをする。


言われてみれば、当たり前のことなんでしょうけど、

競合他社よりも、より安く提供して、選んでもらうことが

目的化してしまうと、ついつい忘れてしまったりします。


また商品の機能に関しては、それほど差がつけられない、

という固定観念があると、どうしても「値段勝負」になりがちです。


ところで、冒頭でお伝えしました「新入社員研修のムービー」。

これは、私からすると、新入社員研修に新たな価値を

加えられたのでは、と自画自賛しているわけです。

来年度の新入社員研修の営業をかけるときに、

大いにPRしてやろうって。


ところが、です。

原田氏の言葉の中で、

大事な一節があることを思い出さなければなりません。


『値上げをするって言うことは、

価値を上げて、お客様の価値認識が上がったと言うことが検証されて、

初めて値上げができるんですよ』の、

お客様の価値認識の検証ってところ。


この原田氏の言葉からすると、

価値を加えるだけでは、値上げができないんです。


新しい機能を付け加えたとしても、

お客様が本当に価値があるものと認識してくれなければ、

値上げが出来ないんです。


私の新入社員のムービーは、

私としては、価値あるものとして加えたわけですが、

それはあくまでも、「加えたつもり」なんです。


まだお客様が本当にそのムービーに

価値があると認識されるのかどうか検証できていません。


お客様がムービーに価値があると認識してくれなければ、

こちらがいくら「価値を加えました、値上げさせてください」と、

言っても通じないわけです。


どうしたら、ムービーが新入社員研修に必要であること、

あるといいことを認識してもらえるのか？

そのために、何をすればいいのか？


既に手は打ちつつあります。


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