客単価を高めるために『〇〇心を加えられないか?』
あなたは、本を買ったときに、
ブックカバーを付けてもらいますか?それとも断りますか?
私は、大体半々ぐらい。
4月16日の日経MJ(日経流通新聞)で、
なかなか遊び心のあるブックカバーが紹介されていました。
株式会社ドリームズという会社が発売した
「アニマル マウス ブックカバー」(399円)。
以下、日経MJ記事の一部抜粋です。
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「文庫本に対応したカバーで、
表面全体に動物の口元の写真を大きく印刷した。
舌をペロンと出した犬や猫、歯を見せて笑うチンパンジー、
牙をむき出しにして威嚇するライオンなど全部で8種類。(中略)
素材はポリエチレンで破れにくい。同社のホームページなどで販売する」
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先日(5月7日)のブログ記事では、
「価格を上げるためには、
商品・サービスの価値を上げ、
その価値をお客様に認識させる必要がある」、
とお伝えしました。
「アニマルブックカバー」は、その好事例と言えるでしょう。
ちなみに、売上を表す公式は、以下の通り。
売上=客数×客単価
・客数=新規客数+既存客数
・客単価=商品単価×買上個数
10人のお客さんが来て(客数)、
それぞれが、1万円(商品単価)の商品を、1個買えば(買上個数)、
10人×1個×1万円=10万円の売上ということ。
これから考えると、売上を上げる方向性は、
①新規のお客さんを増やす
②既存のお客さん(リピーターの来店回数)を増やす
③より多くの商品を買ってもらう
④商品の値段を上げる(もしくはより高い商品を買ってもらう)
の4つがあることになります。
今回ご紹介したブックカバーは、
このうちの④商品の値段を上げる、ですね。
ただ、ブックカバーといっても、ピンきりで
良いものになると、4,000円、5,000円の値段がします。
ですから、普段からそういう高額なブックカバーを
使用する人に対しての施策ではなく、
普段は、本を買ったら本屋さんが無料で付けてくれるカバーを
使用している人に対する施策となります。
で、その価格を上げるためには、
まず新たな価値を考えなければなりません。
どんな価値を付け加えるのか、社員みんなでアイデアを出し合うことが、
非常に重要になるわけです。
そのときの話し合いのテーマとして、
今回ご紹介したドリームズのアニマルブックカバーをヒントにすると、
こんなテーマもありではないかと思います。
「今の自社商品に遊び心を加えるとしたら、どうしたらいいか?」
記事の中には、こんなことも書いてありました。
「電車の中で読書中にあくびが出そうになったら、
このカバーで口元を隠せば、周囲の視線を集めること請け合い」。
う~ん、微妙な感じはしますが、アイデアとしては遊び心でしょう。
あなたの会社の商品・サービスに、
遊び心を加えようとしたら、どんなことが考えられるでしょうか?