コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

経営は将棋ではなく麻雀だと思う

たま~に、社長や管理者の方で、
経営を将棋にたとえる方がいらっしゃいます。

社員・部下は将棋の駒だと・・。

社員が「歩」ばかりで勝てないとか、
「歩」を育成して「と金」にしなければとか・・・


自分が駒を動かす棋士である、
ということでは、確かにそういう考え方も
あるのだろうと思います。


ただ、私は、将棋をやらないので、
本質が分かっていないかもしれませんが、
組織経営は、どちらかと言えば、
将棋ではなく、麻雀だと思うのです。


将棋は、スタートの段階で、
戦力的には同じです。


「金」が相手よりも、
2つ多く持てるときがあるとか、
「角」が少ないときがあるとか、
そんなことはありません。

全くの同等。


ですから、将棋を始めたばかりの人が
プロ棋士に勝つことはありえません。


私が少し将棋をかじったところで、
14歳の藤井聡太四段に勝てることは
千に一つもないでしょう。


しかし、麻雀は違います。

最初に牌が配られた時点で、将棋のように
同等の戦力かといえば、そうではありません。

麻雀は4人で戦いますが、
全く同じ手牌が4人全員に配られる
なんてことは、いかさまをしない限り
ありえません。


麻雀をやらない人にとっては、
分かりにくいかもしれませんが、
牌が配られた時点で、
その牌が揃っていればいるほど、
戦力的には高いといえます。


基本的に、その揃い度合いは、
平等ではなく、不平等。

つまりははなから
戦力に差がある中での戦い
ということ。

しかも相手は3人いて、
その3人がどれほどの戦力かは
こちら側には分かりません。


ですから、1局で考えれば、
麻雀覚えたての人が、
プロの雀士に勝つことだって
あり得たりします。


戦力が他と比べて違う、
というのは、組織経営も一緒です。


社員(もしくは部下)を、
麻雀の牌にたとえるなら、
競争相手と全く同じ戦力の人材が
用意されるなんてことはないですから。

だからこそ、経営は将棋ではなく、
どちらかと言えば、麻雀だと思うんです。


で、今回のブログで一番伝えたいのは、
次のこと・・・


「本当に麻雀の強い人は、
配られた牌や自摸(ツモ)に文句をいわない」。


桜井章一が、
「なんだよ~、この配牌は~!?」
なんて絶対に言いません。

※これは、麻雀やる人しか、
分からないですね。


組織経営も同じ。


「うちにはいい人材がいない」、
「いい人が来ない」
と言っているのは、
麻雀で配牌や自模(ツモ)に文句を
言っているのと同じ。


配牌や自摸(ツモ)に文句を言う人は
麻雀、弱いです。


それと一緒で、社員・部下に文句を言う
経営者も管理者も勝てません。


まずは手持ちの牌で戦うしかないんです。


なんなら、自分が要らない、って
捨てた牌が他の人には、ものすごく重要な牌で
役に立つというのも、組織経営に
通じるかもしれません。


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