コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

14年間憎み続けた人を許すことができました・・・。

何度も繰り返している仕事をやっていると、

「まぁ、これぐらいで大丈夫だろう」と、

初心を忘れてやるべきことをやらないで済ませてしまう。


時間がないからと言って、つい「この辺でいいだろう」と

やるべき準備をおろそかにしてしまう。

疲れているからと言って・・・。


●勝負を分けるのは・・・

元日本サッカー代表の監督、岡田武史氏が、

5月21日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で

語っていたことの中に、

ものすごく私の心に響いたものがありました。

自分自身の戒めのためにも、お伝えしたいと思います。


以下、「勝敗を分けるものとは何か?」との

問いに対する岡田氏の言葉です。

……………………………………………………………………………

評論家とかね、メディアの方は、大上段に構えた戦略論やシステム論を

おっしゃるんだけど、勝負を分けるのは、実は80%ぐらいは、

「まぁこれぐらいいいか」とかね、「まぁ大丈夫だろう」という

そういう小さな隙みたいなものの積み重ねが勝負を決めるんですよ。

現実に南アフリカの(W杯の代表)チームにも行く前に見せたんだけど、

過去のワールドカップのアウェーで

1勝もしてないわけですよね、日本代表は。

あのときまで、なんでだと、本当に戦術が悪くて勝てなかったのか、

それまでの代表が勝てなかった試合をずっと編集して見せて、

そんなことはひとつもなかった。

たった1回、こいつが、まぁ大丈夫だろうとマークを外してやられたとか、

ここで入らないだろうとスライディングしなかったからやられたとか、

そんなんばっかりだったんですよ。

だから、そういうことをきっちりやるチームが結果的にある程度勝つ、

勝つか負けるか分からないけど、平均していくと勝つし、

大負けはしないという考えがあって、

僕はそういう勝負の神様は、細部に宿る、

小さなことをきっちりやらなきゃダメだということにうるさいんですけどね。

(以上)
……………………………………………………………………………

傍から見ていると、大きな手抜きをしているわけじゃない。

しかも、手を抜いてやろうと意識しているわけでもない。

私自身のことを考えても、「手を抜いてやろう」と

意識して手抜きすることってないんじゃないかと思います。

でも、無意識に、

「時間がないから」、「疲れているか」、「慣れているから」と

つい自分の都合を優先させてしまって、楽な方へいこうとしてしまう。


そんな意識せずに犯してしまう「ちょっとした手抜き」の

積み重ねが、勝負を分ける大きな差になってしまうとは、

本当に恐ろしいことです。


やっぱり凡事徹底。

誰もが出来る当たり前のことを、

誰もが出来ないぐらいに徹底する。

これが大事なんですね。


●無意識に呟いてないか自覚する

「まぁこれぐらいでいいか」、「まぁ大丈夫だろう」

こんなことを心の中で無意識に呟いていないか、

常に自分をチェックしていこうと、

岡田監督の言葉を聞いて、心に誓ったわけです。


無意識についついやってしまうとしたら、

自分で自分をチェックして、

まずは、手抜きしそうになっている自分に

気付けるようになれればいいですよね。


●あれは許せなかった

思えば、1998年岡田武史が日本代表の監督になり、

フランスW杯の代表選手から三浦カズを外したときから、

岡田監督は好きじゃありませんでした。

たとえ日本が勝つためと言っても、あそこで三浦カズを

外すことはあり得ないとつくづく思ったものです。

特に、サッカーにそれほど興味があったわけではありませんが、

日本のサッカー界の功労者を外すというのは、心情的に許せなかった。

なにより、サッカーに情熱を燃やしている男の夢をつぶしたことが、

許せなかったのです。

2010年の南アフリカW杯でベスト16に導いたとして、

その気持ちは変わらりませんでした。

でも、今回の「プロフェッショナル仕事の流儀」を見て、

その気持ちが拭い去られました。

岡田武史監督、指導者として、本当に素晴らしい方です!

(単純ですみません)

他にも色々なことが紹介されていて、勉強になることが多々ありました。

例えば、コーチングだけでは通用しないこととか。

そのことについては、改めてお話しします。


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