コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

コカコーラの自販機に行ってしまうのは、赤いからではない

昨年の末から、日本コカコーラの自販機に面白い仕掛けが、

施されているらしいです。


昨年末から、ってことですが、私は昨日(7月22日)、

初めてその仕掛けのある自販機を見つけました。


ただ、特にその仕掛けの内容に興味があるわけではありません。

やってみたいという気にもなりません。


マーケティングの手法としては、相当に関心が高いですが・・・。


ちなみに、既に32万人の人が、この仕掛けを利用しているとのこと。


で、どんな仕掛けかというと・・・。


全国の82万台の自販機、一つひとつ名前が付けられていて、

その名前が、自販機に表示されています。

例えば、「ゆきこ」とか「とうや」とか。


で、その名前の横には、QRコードがあり、

そのQRコードを例えばスマホで読み込むと、

それぞれの自販機で違ったキャラクターがスマホに表れ、

そのキャラクターとコミュニケーションが取れるようになります。


さらに、ボタンをクリックしていくと、ポイントが溜まり、

洋服やらカツラなどのアイテムをゲットできるのです。

で、自分のキャラクターに着せられて嬉しい、

ってことなんでしょうけど、私にはその面白さがよく分かりません。


日本コカ・コーラ社としては、

これによって、自販機へ来てもらい、売上アップにつなげようという狙い。


昨日のワールドビジネスサテライトで紹介されていました。


このメルマガでも、何度かお話してきましたが、

いわゆるゲーミフィケーションという手法ですね。


「競馬はやりませんが~ゲーミフィケーション」

http://ameblo.jp/consul-k-ui/entry-11266740743.html

「コンプガチャ、業界は規制でもうちはやるぞ」

http://ameblo.jp/consul-k-ui/entry-11246764000.html

「ゲーミフィケーション~意味を見出せば人は動く」

http://ameblo.jp/consul-k-ui/entry-11196055187.html


このゲーミフィケーションの本質は何かと言えば、

個人的には、こんなふうに解釈しています。

「行動するための本来の目的以外の目的を与え、より行動を促すこと」。


コカ・コーラの例で言えば、

自販機に行くという行動の本来の目的は、ジュースを購入することです。

その本来の目的以外に、

「キャラクターをゲットする、アイテムをゲットする」

という別の目的を与え、自販機に行くという行動をより促しているわけです。


ゲーム的な要素の目的であるために、

人は楽しんで行動ができるようになるんですね。


今後、ゲーミフィケーションによる

マーケティング手法や組織活性化手法はきっと増えていくでしょう。

私の研究課題なんで、今後も、皆さんにいろいろとお伝えしていきます。


昨日のWBSでは、

ドクターシーラボがHP上で、

双六ゲームによるマーケティングを展開している事例も紹介されていました。

HPのURLのみお伝えしておきます。

http://www.ci-labo.com/games/sugoroku_rule/


すごろくやって、早く上がるとポイントがもらえるそうなんですが、

こうしたポイントが売買の対象になると、

それはそれで問題になるような気がしますね。


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