今後サービス業に求められるものは・・・。
「目の前の一人ひとりのお客様に手間暇かけて、
自分の専門性を発揮しながら、高い質のサービスを提供していきたい」。
本日、新たな会社を立ち上げようという社長さんにお会いした時、伺ったことば。
まだまだどのように見込み客を集め、顧客化していくのか、
どれぐらいの売り上げをあげていきたいのか、いけるのか、などは、これからの話で、
今後、事業計画を創り上げていくことになりますが、
まずはこの仕事に対する想いが大切だと思うのです。
●スギ薬局杉浦会長のことば
昨日の「カンブリア宮殿」のゲスト
スギ薬局を展開する
スギホールディングス会長の杉浦広一(すぎうら ひろかず)氏も同じようなことを言っていました。
以下、杉浦会長の言葉。
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商売を始めて、薬局を初めて、よかったと思うのは、
人が来てくださるのと、あの薬が効いたと感謝、お礼を言われるのが、
無上の喜びですね。
企業として生き残らなければいけない、あるいは成長が求められてるわけですね。
だから、2つのタイプがあって、この業界は。
一つのグループは、安く仕入れてどこよりも安く売り、
そして人件費も含めてコストを下げる。
いわゆるディスカウントといいましょうか。
もうひとつのグループ、これはあまり多くないんです。
我々はこちらなんですけど、どこよりも安いという考えよりは、
どこよりもサービスを良くしようと、当然人件費というコストは高いんですが、
ただ、それを求められるお客様は、
年間、私どもの店舗で1億7000万人来ていただけています。
全店舗で年間ん、これだけの方々値段もさることながら、
やはりそこでの相談、あるいはサービス、あるいはサービスの質ですね、
これを求めに来ていらっしゃると思います。
以上
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●自分たちは何をする会社か
杉浦会長の言葉からは、
「自分たちは何をする会社なのか」という自分たちの存在意義が、
揺るぎない形で存在していることが感じられます。
この自分たちの存在意義、コンセプト、理念などが、
どんなものであるかを明確にすることはやはり大切なことだと思わされます。
●今後サービス業に求められるものは・・・。
またその存在意義として、今後、特にサービス業系では、
効率化ばかりを追うのではなく、
“手間暇かける”という効率化とは逆の流れが、
強く求められるのではないかと考えています。
きっと今日伺った会社の社長も、スギ薬局に負けない素晴らしい会社を
何年後かには創っていってくれるでしょう。