放っておくと怖い!トイレットペーパーを替えないメンタリティ
先日、伺った会社での話。
話の流れやどんな場面だったかは、割愛させていただきますが、
とある女性社員からこんな発言がありました。
「事務所で、トイレに入って、
トイレットペーパーが芯だけになっているってことが、
よくあるんですよ。
普通、使い切ったら、新しいのに取り替えませんか?
なんで、自分が使い切ったのに、そのままにしておくんだろう?」
すると、他の社員(男性)からも、
「あっ、そういうの、うちの工場でもよくあるわぁ」
との発言が続き、結構こんな話題で盛り上がってしまったのです。
そのとき思いました。
『こりゃあ、やばい!
事業計画の作成とか、課長のマネジメントの向上とかって、
言ってる場合じゃないぞ!
人としてのマナーから身につけていかなきゃいけないんじゃないか』って。
なぜなら、トイレットペーパーの芯を替えないメンタリティと
お客様のことを考えずに仕事をしてしまうメンタリティとは、
同じだと思うからです。
トイレットペーパーを替えないということは、
こんなメンタリティから来ているんじゃないでしょうか。
「次にトイレ使う人が困ろうが、私には関係ない。
自分さえよければそれでいい。
丁度使い切れるところでトイレ入れて、私はラッキーだった!
トイレットペーパーは、次に使う人が、替えればいい。
なんで私が、わざわざそんな面倒くさいことする必要があるの」
ひょっとすると、「次の人が困る」ってことすら
イメージできていないのかもしれません。
ただ、少なくとも「次の人のために、自分の労を惜しまない」
って気持ちはないでしょうね。
こんなメンタリティで仕事をしていたらどうなるでしょう?
「お客様が困っていようが、関係ない。
なんでわざわざ苦労してお客様の対応しなきゃいけないの?」
なんてメンタリティで・・・。
社員が、こんな気持ちで仕事してたら、
社長や上司が一生懸命笛吹いても、だれも踊りません。
それはお客様にも伝わるでしょうし、
結果として、大した成果も上げられないでしょう。
いかに目の前にいない人(仕事でいえばお客様)の感情を
想像し、対応していけるか、
そんな力が、仕事には求められるはずです。
私生活でいえば、それがマナーであり、
思いやりってことでしょう。
そうした思いやりの気持ちがない社員ばかりの会社が、
経営戦略とか事業計画とか、
なんとかいっていても上滑りになってしまう気がします。
そのあたりの改善をしていかなければいけませんね。
ある意味、経営戦略作るより難しいことかもしれません。
ちなみに、プロゴルファーの石川遼選手は、
クラブハウスのトイレで手を洗った後、
必ず洗面台をタオルでキレイに拭いて出ていくそうです。
次に洗面台を使う人は、目の前にいるわけではありません。
でも、その目の前にいない人の立場にまで立って、
その人が気持ち良く使えるためにってことでの行動だと思います。
次の人が汚い洗面台を見てどう思うか、キレイな洗面台を見てどう思うか。
そうしたイマジネーションを膨らませて、
行動できるかどうか、
それが企業の売上に影響するとしたら、やはり放ってはおけません。
今回取り上げた会社でいえば、確かにそういう社員もいますが、
少なくともそれを「悪」と認識できる人たちもいるわけで、
きっとそこから道は開けていくと信じています。