織田信長が女だったなんて・・・
先週の金曜日(4月5日)と土曜日(4月6日)二夜連続で、
フジテレビ系列にて(名古屋地区は東海テレビ)、
「女信長」というドラマが放映されていました。
織田信長を演じるのは、女優の天海祐希。
http://www.fujitv.co.jp/onna-nobunaga/story.html
金曜日(4月5日)放映された第1部しか、
まだ見れていませんが、かなり違和感を覚つつも
(だって、織田信長と浅井長政が恋に落ちるんですから!)、
それはそれで結構面白く見られています。
しかし、なんで信長が女なん?
ってことですよね。
あえて信長を女にしなければならない意味があるのか?
実は、これが結構「なるほど」と思えたりするから不思議です。
女だからこそ、
刀、槍など武術では勝てないため早くから鉄砲に関心を示した。
女だからこそ、
商いに関心が高く、関所も廃して楽市楽座を設けた。
女だからこそ、
戦(いくさ)に勝った後も、強姦や乱暴狼藉を働くことを固く禁じた。
女だからこそ、
男たちが戦いに明け暮れる戦国の世がイヤで天下布武を目指した、
ってなわけなんですね。
現代日本のビジネス界を見ると、
「なでしこ管理職」、いわゆる女性の管理職の比率は、
欧米に比べると低いといわれています。
実際、数値で見ても、女性管理職の比率は、
欧米の30%超に比べて、日本は12%程度にとどまっています。
ちなみに、シンガポールは2010年で34.3%、
フィリピンは52.7%だそうです。
(1月7日付日本経済新聞)
時代の流れとしては、女性の社会進出が進んで、
今後は女性管理職の比率も高まっていくでしょう。
4月1日づけの日本経済新聞では、
「東芝が国内の課長級以上の管理職に占める女性の比率を
2015年に5.0%に引き上げる。
今後3年かけて女性管理職を100人程度増やす」
という記事も載っていました。
ちなみに、私のお客様の中で、
ものすごく女性の活用がうまくいっている会社があります。
女性の側に、「自分が女である」って感覚がないぐらいです。
男性側も、女性としてあまり見ていないような気もします。
で、その会社の人たちはあまり実感はないようですが、
間違いなく企業風土は他の会社と比べていいですね。
こうした時代の流れの中で、「女信長」ってのは、
なかなか時代を洞察しているネタと言えるのかもしれません。
職場の中で、女性だから「戦略的に考えられない」とか、
女性だから「感情が先走ってしまう」とか、
ネガティブな部分に焦点を当てるのではなく、
女信長のように「女だからこそ」という発想を持つのは
大切なことだろうと思います。
まぁ、男性、女性という性別に限らず、
国籍や年齢、考え方など多様性をいかに活かすかという
ダイバーシティーの時代ですからね。
それぞれに「ないものねだり」をするのではなく、
それぞれが持っている強みをうまく融合させる組織が、
これからの強い組織になっていけるのだろうと思います。