見込みのお客様を集め、商品を買ってもらい、

リピーターになってもらって、ファンにしていく。

この流れが、しっかりできている会社は強い。


本日は、この流れにおける、お客様を単なる利用者ではなく、

ファンにしていくためにはどうしたらいいか、についてお話しします。


先日のカンブリア宮殿で、三重県伊賀市にある

「もくもく手づくりファーム」が取り上げられていました。

（私も一度だけですが、家族と行ったことがあります。）


もくもく手作りファームは、自らが育てた野菜や豚、

地域で採れた野菜や肉などを、自ら加工して、自ら販売する

生産から販売までを一貫させたビジネスモデルを構築しています。


このビジネスモデル、

創業者である社長の木村 修（きむら・おさむ）氏と

専務の吉田 修（よしだ・おさむ）氏が、

農協職員時代に経験した辛い思いがあって創られたものです。


その辛い思いとは、小売価格の決定権は、小売業にあり、

生産者がどれだけいい肉を作ったとしても、

生産者は、小売業のいいなりになるしかない、ということ。


「価格を自分で決められる（価格決定権のある）

下請けではない農業を目指す」

との想いで創業に至ったとのことでした。


この想いに共感した地元の農家の方々が集まってきています。


また食の大切さを伝えて行く農家になる、という想いに

たくさんのお客様が集まってきています。

その木村社長、吉田社長が

番組の中で語っていたことを以下に紹介します。

……………………………………………………………………………

普通イチゴ狩りって言ったら、「食べ放題」ですよね。

「食べ放題」にしてなんの教育価値が生まれるんであろう。

全然生まれないですよ。

食べ物を知ってもらう農家やないとダメやと。

自分たちも（いちご狩りを始めるときに）見に行ったんですよ。

そうしたらですね、子供にですね、

『あんた、元とらなあかんで、たくさん食べなあかんよ』ちゅうの聞いてね、

これを僕らのするような、そのいちご狩りやないと、

そういうふうに思ったんですね。

もったいないですよ。まずいとすぐ捨てたり。

リピーターを作るというのは、自分たちのファンをどう増やしていくのか、

自分たちの想い、我々の考えを共感してくれる人たちをどんだけ

増やしていくのか、そこに尽きるんですよね。

そのために何が必要かって言うと、食べ物を知ってもらわなきゃ。

食べ物が最も大事というね。」

（以上）

……………………………………………………………………………


「なぜ、この事業を行っているのか」、

その自分たちの考えに共感してもらう。

これこそがファンづくりのために必要なことです。


マーケティング3.0の時代ですね。


もくもくファームでは、

この共感してくるファンをしっかりと作っているようです。


こんな逸話も話をされていました。

２００１年に水道を掘っていたら、温泉が出るということで、

銀行に融資のお願いに言った。

銀行は口約束で、「貸してあげる」と言っていたが、

いざ、温泉をやり始めたら、どの銀行も貸し渋りの状態。

銀行からの融資をあてにしていたのに、それが入らず、

資金繰りに困ってしまい、

このままで行ったら倒産という状況に追い込まれた。

どうすることもできず、思案の結果、３万人の会員さんたちに、

出資してほしいとお願いすることにした。

その結果、集まった金額が１億８千万円。


単なる「お客さん」でも、「リピーター」でもないですよね。

まさに、ファン、パートナーというレベルです。


「ファンづくり」のキーワードは、「使命への共感」。


ちなみに、弊社の使命は、

「働くことの楽しさ、喜びを自然に、嫌みなく

次世代に語れる人材の育成をサポートする」

「経営者と社員がお互いに感謝し合え、

自社と日本の問題を解決していける組織作りをサポートする」

です。


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