キリン一番搾りフローズン~開発会議の様子が目に浮かぶ
キリンビールが、新商品を発売します。
「一番搾りフローズン」!
フローズンのビールですよ!すごくないですか、この発想。
ビールをマイナス5度で凍らせて、フローズン状にしたものを
泡のように乗せているんです。
昨年夏以来、節電ムードの影響もあり、夏場は、
ビールも通常より冷えたものが飲食店ではヒットしているようです。
先日(2月29日)のワールドビジネスサテライトで、
この一番搾りフローズンの開発に携わった人たちの
インタビューが紹介されていましたが、非常に印象的でした。
当初は、冷たいビールを開発するという命題の元、
フローズンにするのではなく、ビールを冷たくする方向で進んでいたとのことです。
ビールを凍らせると風味が落ちるので、
凍らせるという発想はもともとはなかったんですね。
しかし、問題に突き当たります。
ビールを通常よりも冷たくしようと思うと、
1500W~2000Wの電力(エアコン3台分相当)が必要になり、
それだけの負担を飲食店にさせるわけにはいかないのです。
当時の状況を話していたキリンの社員がこう語っていました。
「どうせやるなら凍らせようってことになったんです!」
先述の通り、ビールを凍らせるのはタブーのはずです。
「どうせやるなら凍らせよう」の一言で一つのブレークスルーが起こったんですね。
この社員の発言から、私の頭には、こんな情景が浮かんできました。
開発会議と言いつつ、みんなが眉間にしわ寄せて、
「困ったぁ~、どうしよう~」って言っているのではなく、
ワイワイガヤガヤ、笑いながら自由にアイデアを出し合っている。
さらに、キリンのマーケティング部の社員がこう答えていました。
「フローズンにするには、ビールを凍らせて、ミキサーで砕くしかないと思っていました。
でも、スムージー機を応用することで作り方が変わった。
いきなり変わった、ブレークスルーが起きた」と。
これも、自由な雰囲気の中、誰かが、
「じゃあ、あのフローズンヨーグルトを作る、スムージー機は?」みたいな発言があって、
ブレークスルーが起きた情景が頭に浮かんでくるのです。
その時にはひょっとすると突拍子もないアイデアのように受け止められたかもしれません。
こうした新商品の開発において、
ワイワイガヤガヤ言い合いながらアイデアを出し合う場を作るというのは、
企業にとってすごく大切なことですよね。
「忙しいから出来ない」とか「どうせアイデアでない」とか
言っているのではなく、こうした場を無理やりにでも、作ってしまう。
すると意外なアイデアが出てきて驚くことになるかもしれません。
それと一回で成果を求めるのではなく、
何度も繰り返せばきっと面白いアイデアが出てきます。
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