コラム - 経営者へのラブレター

love_letter

経営者へのラブレター

なんでここでピッチャー、変えないんだ!?

野球観戦していて、こんなこと思ったことありませんか?


「なんで、アウトコース低めに来るの分かってて、振るかなぁ?」

「なんで、ここでピッチャー交代させないんだ!」

「なんで、代打出さないんだ!」

「俺が、監督やった方が勝てるわぁ!」

な~んてこと。


絶対に、野球の詳しさや、チームの状態、選手の状態、

現場の状況などについて、監督やコーチ、選手本人に

かなうはずはないんですけどね。

でも、つい、評論家、批評家になってしまったりします。

まぁ、人というのは、自分のことは棚に上げて、というか、

人のことについては、「ああだ、こうだ」言いたがるものなんでしょう。


言い方を変えれば、自分自身のことは客観的に見られなくても、

自分以外の人の良い点、悪い点(特に悪い点!)は、気付いて

評論家や解説者になれるということ。


5月25日「いつも私はいじめられる・・・」と題して、

新型うつについて書きました。


従来のうつの原因が強いストレスによるものだとすると、

新型うつは、本人の精神的幼さが原因になるケースが多いようです。


4月29日にNHKスペシャルで「新型うつ」が取り上げられていたのですが、

その番組の中、ドラマ仕立てで、

新型うつの若者の現状が描写されていました。


ちょっと上司から注意された若者(IT社員、男性、20代中ぐらい)が、

新型うつと診断され、会社を休むようになります。


が、その若者、会社以外では元気そのもので、

自分のブログを立ち上げて、

「うちの上司はこんなにひどい奴だ!

あいつのせいでうつ病になった」という内容を

書き込んでいくのです。


それを読んだ、臨床心理士の若い女性が、

自身もうつ病と偽りつつ、ブログを書いている本人とその読者に、

オフ会を提案します。


新型うつの若者4人と臨床心理士の5人が飲食店で集う場面。

臨床心理士が身元を明かした上で、

「新型うつ」の人たちの原因が、精神的幼さにあり、

人とのぶつかり合いを避けたがる、

それが精神の成長を妨げている、と話します。

すると、一人の若者が発言します。


「ぶつかり合いなんて、しょっちゅうだよ。

今日だってさ、出てくるとき、うちの奥さんなんて言ったと思う?

『今夜は出かけるんだ、気分転換も大事だよね。いってらっしゃい』って

嫌味言うんだよ。この病気の俺に。

あいつは内心じゃあ俺のこと働きもせず、

遊び歩いちゃってと思ってるんだよ。

だから嫌がらせにイヤミいうんだよ。

俺がどれだけ傷ついているかも分かろうとしないで。

俺のうつ病が治らないのはあいつのせいなんだよ」


それに対して、他のうつ病患者が、

「それって・・・」

「単なる思い込みなんじゃ・・・」 

と発言するのです。


同じ新型うつ病患者でも、他人が人のせいにしているってことは、

分かるんです。

自分が人のせいにしていることは気付かないのに。


これって、まさに冒頭でお伝えした野球観戦していて、

批評家になっているのと同じですね。

人は誰でも自分のことには気づきにくいけど、

人のことは何かと目について、評論したくなる。


で、この心理を逆手にとれば、

新型うつの対策になりえるのかなと思うのです。

このドラマのように、新型うつの人たちが会話しているところを

ビデオかなんかで撮って、それを見せてみるなんてのもありかなと。

いかがでしょう?


この記事をシェアする

カテゴリーに関連するおすすめ記事

この記事のカテゴリー から関連する記事を表示しています。

ハッシュタグに関連するおすすめ記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

経営課題を共に解決。

社内研修/コンサルティング依頼や
その他経営に関する様々なご相談は、
以下のお問い合わせフォームから
お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ