コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

業績にこだわってこそ、変革できる

マクドナルド、お好きですか?

私は、以前は「絶対に好き好んでは食べない」と思っていました。

正直、○○かったですよね。

売上も1997年から2003年まで対前年比で落ち続けていました。

そのマクドナルドを8年間でV字回復させたのが、

原田 泳幸(はらだ・えいこう)氏。

2004年に、マクドナルドが低迷していたときにアップルから

引き抜かれて、日本マクドナルドの社長になった人物です。

その原田氏が3月22日のカンブリア宮殿に出演していました。


番組中、原田氏と社員が対話をする会議の模様が流れていました。


原田氏が社員に問いかけます。

「改革を成功させるための大事な鍵になることはどういうこと?」

それに対して、社員が次々に答えるのですが、

原田氏の反応はそっけないもので、

というか、思いっきり否定してました。

あなたなら何と答えるでしょうか?

ちなみに、私の頭に浮かんだ答えは、

「改革の流れを明示する戦略。

どんな姿に改革したいのかを決めて、

そのために、まず何をして、そのあと何をして、

っていうプロセスを明確にすることでしょう」

ってことでした。


「後は、どうなんだろう? やっぱりリーダーの強い意志と、

社員の一体感かなぁ」ぐらいでした。


社員が答えます。

「シークエンス(改革の順序)という考え方が大事だとは、

聞いたことがあります」

おぉ、それ、それ、それじゃない?

と私も思ったのですが、原田氏の答えは、ズバリ「違う!」でした。

(あれ?違うの?じゃあ、なに、なに?)


他の社員も答えていきます。ちょっと恐る恐ると言った感じで。

「新しことやる」

「違う!」

「リソースの最適配置」

「違う!」

「QSC(おいしさ、便利さ、清潔さ)」

「違う、っていうか、間違ってはいないけど。

みんな頭のいいことを言うね」

「成功するまでやり続ける」

「違う!」

「人の成長」

「現場を知る」

「違うな、一番大事な改革の成功要因、成功のカギは、業績です。

業績がなかったら、どんな正しいことも、どんな正しい戦略も、

どんな正しい改革も正しくない」


なるほどぉ~。

結果にこだわるのは「できる経営者の要件」です。

その答えを聞いて、自分のコンサルタントとしての未熟さも

痛感させられました。


実は、この「結果にこだわる」ということに関し、

私には苦い経験があります。

そのことは、明日以降のメルマガで書きたいと思います。


確かに、トップが結果(業績)にこだわらないって言っていると、

ホントに結果がでなくなりますから。


それと業績が上がれば、社員の自信にもなります。

「この方向で改革すればうまくいくんだ」

「あのリーダーの言うこと間違いないなんだ」って、

改革が促進されていきます。


その点はすごくよく分かります。

ただ、ひとつ注意しなければいけないことがあると思います。

責任の所在です。

結果に対する責任は組織のトップにあります。

社員の責任は何かと言えば、結果を出すことではなく、

結果を出すための「やるべきことをやる」ことに

責任があります。

また、その「やるべきこと」の方向性を決め、やれる環境を整える

のもトップの責任です。

その点を間違って、トップが、

「結果を出せ、結果を出せ」と言っているだけでは、

組織の改革はできないはずです。

なお、ここで言う組織のトップとは、「社長」だけではなく、

部門の長も意味しています。


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