これであなたも褒め上手!
もし、今、あなたの一番近くにいる知人の人を
ほめてください、っていわれたら、なんといってほめますか?
少し考えてから読み進めていただけると嬉しいです。
さて、どんな言葉が浮かびましたでしょうか?
今回は、ほめ上手になれるポイントを一つお伝えします。
結論からいうと、それはズバリ、こうです。
「相手が周りに与えている良い影響を具体的に伝える」です。
これだけ聞いてもちょっと分かりにくいと思いますので、
解説をしていきましょう。
例えば、こんな部下がいたとします。
“いつも元気に明るい挨拶で出勤してくる部下”
もし、あなたがこの部下をほめるとしたら、
どんな言葉をかけるでしょうか?
「○○さんは、声が大きいねぇ」
「○○さん、いつも元気がいいねぇ」なんて感じでしょうか?
言われた方にしてみれば、これでも、きっと嬉しいと思います。
が、もうワンランク上のほめ方をしてみるとしたら・・・。
こう伝えてみてください。
「○○さんは、声が大きいねぇ。○○さんが出勤してくると、
職場の雰囲気が変わる感じがするよ」とか、
「○○さん、いつも元気がいいよな。
○○さんの元気な挨拶聞いてると、俺も頑張ろうって
気にさせられるよ」とか。
若干歯が浮く感じはありますが、相手の心には
かなり強い印象として残るはずです。
このように、声が大きい、明るい、ということだけでなく、
そこから「周りに与えている良い影響」を
言葉にして伝えてあげるわけです。
この場合でいえば、「職場の雰囲気が変わる(もちろんいい方に)」、
「頑張ろうという気にさせられる」というのが、それにあたります。
他にも、相手の人が何かやってくれたときにも
このパターンは使えます。
例えば、これまた上司と部下の関係でお話をしますが、
部下になんらかの資料作成を指示したようなケースでいえば、
こんなふうにいえればいいでしょう。
「おぉ、いい感じで作ってくれたね。
これなら間違いなくお客さんに喜んでもらえると思うよ」とか、
「ありがとう。○○さんが作成してくれたおかげで、
来期の計画をじっくり考える時間が作れたよ。
かなりいい感じの計画案がまとめられた。ホント○○さんのおかげ、
ありがとう」とか。
相手がしてくれたことから、どんなよい影響があったのか、
それを伝えるわけです。
人は他者に対して影響を与えたいものです。
他者に影響を与えることで自分自身の存在を認識する
ともいわれています。
言い換えれば、自分の存在を認識するためには、
他者に影響を与えていることを認識する必要があるということですね。
今回紹介したほめ方は、人間の根源的な欲求に
応え得るほめ方といえるわけです。
だからこそ、効果があるんですね。
そんな効果的なほめ方や、逆に叱り方についての講座を
10月9日(水)に名古屋商工会議所で開催します。
詳細・申込
↓
http://www.nagoya-cci.or.jp/event/eventdisp.php?event_id=1307040004
今回お伝えした方法以外にも、いろいろと面白い手法を
お伝えできると思います。