会議の中で、係長クラスの方々が1ヶ月間の報告をし、
その内容に基づき、課長や部長が指示を出す。


組織の中でよく見受けられる風景だと思います。


その指示を係長が、どこまで現場サイドで具体的行動に落とし込めるか。
それが、組織力の差になっていくと思います。


たとえば、上からこんな指示が出されたとします。


「経費削減が会社としての大きなテーマになっている。

今期残りわずかになって、うちの部では、経費削減目標の額には、
到達できそうにないが、それでも残りの期間で、少しでも経費削減をしていこう。

現場で1円を拾う気持ちで取り組んでほしい」。


この指示を受けた係長が、下の人たちに言います。

「現場で、1円を拾ってください」。



これで、もし部下の人が、「係長！　10円落ちてました！」って言ってきたら笑い話になりますね。


1円を拾う気持ちで取り組め、と係長が指示を受けたら、係長は、

「うちの係では、具体的になにをしたら1円単位でもいいので、
経費を削減できるだろう？」

と部下を巻き込んで答えを出し、具体的な行動につなげていく必要があります。


各階層で、どれだけ具体的な行動につなげていけるか、
それもチーム力の現れのひとつではないでしょうか。