本日、コンサルティングで伺ったとある企業。

営業会議に同席していての一場面。

上司が部下に同行訪問をもっとしよう、という話の流れの中で、

一人の部下の方が、こういいだしました。

「（上司の）○○さんが同行訪問していただくのはありがたいんですが、
私が出来なかったことに対して、『どうして、○○ができないんだ？』と
頭ごなしに言わないようにしてほしいです。

それと、「成果はどうだった？できたか？」と結果ばかりを問いかけてくるのも
辞めてほしいです」。


真剣な眼差しで、訴えかけるような発言でした。

「前から言おうと思っていたんですが、もう言わなきゃと思って言っちゃいました」
ともその場で言っていました。

溜まっていたものがあったのでしょう。


その上司は、確かに結果には厳しい方です。

が、非常に明るい方なんで、その場では、

「そうかぁ、そう感じてたのかぁ。

いやぁ、どうしても、なんでできないのか不思議に思っちゃうことがあるんだよねぇ。
以前なんかもっと厳しくて、できるまでやらせるって雰囲気があったからさぁ、ははは！」と

笑って、話をされていたので、場が凍りつく感じにはなりませんでした。



上司の方の気持ちも分かりますし、部下の方の気持ちも分かります。


このようにお互いに思ったことを伝え合うのって、本当に難しいことではありますが、
それがチーム力を高めるためには大切なことでもあります。


特に部下が、上司の言動を指摘するって、なかなか大変です。

でも、それがあると上司や経営トップが「裸の王様」にならずに済むんですよね。



今回、このように発言された部下の方の勇気を称えたいと思います。

それと、その発言を受け止めて、改善すると言われた上司の方の勇気と懐の深さを称えたいと思います。

このチーム、きっとこれからもっともっといいチームになっていくことでしょう。