新入社員が求めるのは“正しいやり方”
本題に入る前に、
とあるデータを紹介させてください。
(すみません、本題とは関係のないデータです)
2月14日のブログで、
「徳川家康と中日井上新監督の共通点」と題して、
以下の内容をお伝えしました。
「リーダーは自チームにとって
ふさわしい社員像を明確にすべき。
なぜなら、それによって チームとしての
価値観(大事にする考え方・行動)を
共有しやすくなるから。
価値観が共有できれば、行動につながりやすくなる。
意思決定も早くなる。
意思決定が早くなれば、
成果を効率的に出しやすくなる」
全文はこちらからご覧ください。
→「徳川家康と中日井上新監督の共通点」
前置きが長くなりましたが、紹介したいのは、
私のこの主張を裏付けるデータです。
メルマガでは、徳川家康の事例を
主張の裏付けとしていましたが、
ちゃんと現代の企業に関して
裏付けとなるデータがありました。
経済産業省中小企位行商が発行している
「中小企業白書2022年度版」からのピックアップです。
『求める人材像や従業員の目指す姿を明確にして、
公表している企業の方が売上高の増加率は高い』、
ということを示しています。
具体的な人材像を考えていない企業と
ちゃんと明確にして、公表している企業とでは、
6年間で売上高の増加率が7.6倍も違うんです。
これは大きくないですか?
もちろん、人材像の明確化だけが
売上高の増加率に影響している
わけではないでしょう。
ちゃんと人材像を明確にする会社だから、
他のこともしっかりと整備していて、
売上が伸びている、というのはあると思います。
でも、そこに相関関係があるとしたら、
やはり「自分たちの組織にふさわしい人材像」を
明確にする意味はあると思うのですが、
いかがでしょう?
ということで、ここからが今日の本題。
私が約10年ほど、新入社員研修を
担当させていただいている企業さんの話です。
会社概要としては、
社員数420名、売上高132億ほどの製造業。
その会社で一昨年度から、
人事部が「新入社員の言動についてどうか」と
先輩社員及び上司の方々を対象にして、
ヒアリングを実施いただいています。
それと同時に新入社員の方々に対しても
「仕事で困ったことは?」と
聞いていただいています。
その回答の中で、
一つ注目したい点がありました。
新入社員が配属後困ったこととして、
以下のことが、2年連続で挙げられていたのです。
・「マニュアルがなく見よう見まねで
業務を覚えざるを得なかった」
・「同じ業務でも先輩によって指導内容が異なり、
誰が正しいか分からず、悩んだ」
・「先輩の負荷が高く指導してもらう場が少ない」
この類の困りごとって、
他の会社の新入社員からも聞かれることでもあります。
決して、この会社だけではないでしょう。
これらの新入社員の悩み・困りごとの要因を
一言で言うと、
「仕事の“標準”が明確になっていない」
ということかと思います。
知識や経験が乏しく
「自分で考えてやれ」と言われても、
『何をどう考えたらいいのか分からない』、
『たとえ考えたとしても、
考えたことが本当に大丈夫なのか心配』
という
新入社員にとっては、「正しい仕事の進め方」が、
明確になっていないのは、
非常に辛いことなのでしょう。
正しい仕事の進め方が明確になっている、
すなわち「業務標準」ですね。
業務標準の例として、
代表的なのは、マニュアルやチェックリスト、現物
になるでしょう。
40代、50代の方からは、ひょっとすると
「仕事なんて自分で考えてやるのが、
楽しいんじゃないか!
マニュアルなんかで縛らない方が
考えて仕事ができていいだろう」
という声が聞こえてきそうです。
が、失敗を非常に恐れる傾向にある
昨今の若手社員にとって「マニュアル」は
非常に有効なツールだと思うのです。
また、教育する側にとっても、
業務標準が整備されていた方が、
新入社員への教育が効率化されて
メリットがあると思います。
もしも、新入社員が行う業務の標準が
整備されていないのであれば、
こんなことを行っていただくのはいかがでしょう?
『新入社員自身にその業務の標準を作らせる』
業務マニュアルがなかったから辛かった、
というだけではなく、
自分の後輩に同じ辛さを味わわせないためにも、
新入社員が自ら業務マニュアルを作るといいと思います。
そのためには、業務標準を作れるだけの
教育は必要にはなるでしょう。
でも、それほど難しいことではありませんし、
業務を行う上で必要な観点を
教育することにもなりますし、一石二鳥です。
業務マニュアルに必要な項目を教育し、
また業務マニュアルのフォームを渡し、
先輩社員から教えられる都度、
それをそのフォームに落とし込みながら
業務マニュアルを完成させていく。
業務マニュアルに必要な項目としては、
・本業務の目的は何か?
・本業務を通して出すべき成果は何か?
それを数値で表すとしたら・・・?
・本業務を通してアウトプットすべき成果物は何か?
・その成果物を出すためにどのような手順が必要か?
・手戻りなく行うために各手順でチェックすべきことは?
・本業務を行う上で、準備すべき道具・情報は?
・本業務を行う上での注意点は?
こんな所を明示できればOKでしょう。
逆に先輩社員から新入社員に業務を教える場合は、
この項目に沿って教えればいいわけです。
教える側も楽になります。
冒頭でご紹介した通り
「ふさわしい人材像を明確にし、共有する」ことが
企業業績に大きく寄与するのと同じですね。
業務の「ふさわしい進め方(=正しいやり方)」が
明確になっている方が、新人教育の効率化にも、
更には業績にも寄与するでしょう。
先輩社員が後輩社員を教育しながら、
業務マニュアルを作成していく、
もし、このような取り組みに興味あれば、
ぜひ、ご一報ください。
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