プレゼンの極意~「えっ、なになに?」
プレゼンテーションで、
同じ内容を伝えていても、
聞いている人の関心を惹ける人と、
関心を惹けない人がいます。
その違いってどんなところにあるのでしょう?
例えば、次の文章を人に伝えるとして、
より関心を惹けるような伝え方をするとしたら、
あなたなら、どのように伝えますか?
「吉野家の牛丼が、人材不足に対応するため、
バイトの学生に奨学金を払う制度を始めました。」
ちなみに、これは、
昨日(3月30日)の日本経済新聞1面に
書いてあった記事の内容です。
吉野家に入社したら、
全額返済免除になるとのことです。
で、吉野家の制度がどうとか、
人手不足が深刻とかってことではなく、
プレゼンテーションとしての伝え方です。
上記の伝え方では、あまり関心を惹ける
伝え方にはなっていません。
こんな感じで伝えてみたら、いかがでしょう?
「人手不足が深刻になっています。
そんな中、吉野家が人手不足に対応する
ために、ある制度を採り入れました。
学生バイトにとって、かなり魅力的な制度・・・
その制度とは何か?
(ちょっと間をおいて)
学生バイトに奨学金を払い、入社すれば、
全額返済免除になるという制度です。」
伝えている内容は全く同じです。
でも、伝え方の違いによって、
関心を惹ける度合は変わってくるのでは
ないでしょうか?
その伝え方の違いとは、何か・・・
聞いている人の頭に「?マーク」を
浮かばせているか、否かということです。
プレゼンター:「ある制度を導入しました。
その制度とはなにか?」
聞いている人:「ん?どんな制度なの、それ?」
って感じ。
聞いているに「えっ、なに、なに?」と
「?マーク」を頭に浮かべさせる。
これがプレゼンテーションでできれば、
ちょっと関心を高められると思います。
『先日、30期連続で利益を高めている企業の
社長さんとお話をさせていただく機会が
ありました。
その社長さんのお話を伺って、
ものすごく腹に落ちました。
経営の極意とは何か、ということが・・・』
こんな風に言われたら、
経営者や管理者ならきっと関心が
高まると思います。
聞いている人に、
「えっ、なになに?」って思わせる、
これがプレゼンの極意ですね。
まぁ、これを日常会話でやり過ぎると、
「あの人勿体つけすぎ」って
嫌われる恐れがあるんで気を付けてください。