コラム - プレゼンのルール

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プレゼンのルール

インパクトあるプロフィールを書く3つのポイント

先日、とある女性の起業家の方から、
こんな相談を受けました。


「自分自身の紹介ツールを
作りたいんですけど、
どう作ったらいいんでしょう?

プロフィールも作りたいんですけど・・・。
なにかヒントになることありませんか?」

と。


どのようなビジネスで起業されたのか、
年齢はいくつなのかなど、
そのあたりの詳細は、今回の内容には、
あまり関係がありませんので、
あえて割愛させていただきます。


今回は、あくまでもインパクトがあり、
説得力のあるプロフィールの書き方ですから。

ただ、この相談をいただいたとき、
かなり気合が入ったことは、
事実としてお伝えしておきましょう。


で、プロフィールの書き方です。

上記の相談を受けた際、
私がネット上で見つけた
以下のプロフィール(メッセージ)を
紹介させていただきました。


マザーハウスという会社の
設立者である山口絵理子さんの
プロフィール(メッセージ)です。
 ↓
http://www.mother-house.jp/aboutus/message.html#erikoyamaguchi

このプロフィール(メッセージ)を
マザーハウスのHPで見つけたときは、
宝物を探し当てたような感動すら覚えました。

「これはうまく書いてあるなぁ。
起業家にとっては、ものすごく参考になる」と。


私が、言うのもおこがましいですが、
出色の出来だと思います。


プロフィールとして必要な要素が
全て盛り込まれている、ってぐらい。


マザーハウスという会社は、
男性よりも、女性のほうが、
ご存じの方、多いかもしれませんね。


アジア最貧国と言われるバングラデシュで
バッグやアクセサリーを製造し、
先進国で販売している会社です。

2006年に設立されました。

本社は東京の台東区にあります。

http://www.mother-house.jp/


山口絵理子さんのこのメッセージ、
改めて読んでみても、
本当に良くできたメッセージだと思います。


以下、どのあたりが秀逸で参考になるのか、

プロフィールの書き方としてのポイントを
3つ解説いたします。


①「なぜ、あなたが?」に答える

先述の通り、マザーハウスは、
バングラデシュでバッグやアクセサリーを製造し、
先進国で販売をしているわけですが、
それを聞いた側からすると、
次の疑問が湧いてきます。


「なぜ、あなたがわざわざ
 バングラデシュに関わるの?」

「バングラデシュで仕事をする理由は?」

「そもそも、あなたにバングラデシュに
関われるバックグランド(経歴・資格)は
あるの?」と。

で、山口絵理子さんのメッセージの中には、、
これらの質問への答えがきっちり書いてあります。

次のように・・・

『貧しい国々のために何かをしたいと思い
アジア最貧国であるバングラデシュに
滞在した二年間。
腐った政治家がはびこっているために、
援助では到底世界が良くなることは
難しいと知りました。
そして一方で私達外国人を見ては、
お金持ちなんだから助けてくれるだろうと
手を差し伸べてくる現地の人たちを見てきました。』


メッセージを読んでいる側からすれば、

『なるほど、あなた自身がバングラデシュに
住んでいたわけね。

そこでバングラデシュの貧しさや不正を
目の当たりにした。

それがこのビジネスを始める
原体験になったのね』

と納得できるのです。


『なら、バングラデシュを語れる資格が
 あるね』と。


「世界平和のために」とか
「社会から貧困をなくしたい」
という思いで起業をするのは尊いことで、
立派なことだと思います。

が、「なぜ、あなたが世界平和を?」、
「なぜ、あなたが貧困に関わる?」と
聞かれたときにどれだけ自分自身の
体験の中から「その理由」を
語れるかが必要なのです。

それがあってこそ強烈なインパクトとして、
プロフィールを読んだ人の胸を打ちます。

また納得感が湧いてくるのです。


②挫折の歴史を語る

山口さんのメッセージの中に
こんな一文があります。


『短い期間に何度も味わった
裏切りや、絶望や、流した涙。
信頼してきた工場からの裏切りは
私にとって完全に消えることのない傷と
なりました。』


プロフィールには、こうした“挫折”を
入れておけるといいです!

ここに至るまで決して順風満帆ではなかった。
挫折があった、ということを伝える。


ヒーロー映画でも、そうですが、
スーパーヒーローが出てきて、
何の苦労もなく、悪を打ちのめしたら、
映画としての面白みは全くありません。


必ず一回は敵役の悪者に
ヒーローは負けます。

こてんぱんにやられます。

またその敵がめちゃくちゃ強いわけです。

こんな強敵にどうやっても勝てないだろう!
ってぐらい強い。


ドラゴンボールで言えば、
孫悟空に対するフリーザ、
STAR WARSで言えば、
ルーク・スカイウォーカーに対するダース・ベイダー、
スーパーマンで言えば、
スーパーマンに対するレックス・ルーサー
のように。


あっ、ちなみにドラゴンボールは
ほとんど見たことないです。

最近、息子(小6)がはまってて、
たまたま見て、知っただけ(^^ゞ


ただ強いだけのヒーローに共感はできません。

苦労を乗り越えた人の物語に感動をし、
共感もするのです。


「こんな挫折があったけど、
でもそれに打ち勝った」という
内容が人に共感を与えます。


③実現したい姿を伝える(映像になるくらい)

「挫折」を伝えると共感が生まれる、
とお伝えしました。

が、挫折したまま、今も落ち込んでます、
というのでは、ヒーローになれません。


その挫折を乗り越えた、というのが必要。

で、その挫折を乗り越えられた理由として、
「理想への想い」を挙げるのです。


山口さんのメッセージで言えば、


『(苦難にぶつかっても)それでも理想とする
社会に対する情熱は、ふつふつと胸の中に
湧いていて、絶えることはありません』

の一文ですね。

どんなに苦しくても、逆境に立たされても、
どんなに挫折感を味わおうとも、
私には実現したい理想がある、
という強い信念が表現されています。

実現したい理想があるから、
どんなに苦しいことがあっても、這い上がれた、
これからもどんな苦難にも立ち向かっていく。

まさにヒーローですね。

山口さんの場合は、ヒロインか。


更に言うと、その理想の姿が、
読む人の頭に映像(イメージ)として
浮かぶといいです。


山口さんのメッセージで言えば、
以下の文章があります。


『いつか東京、ミラノ、パリ、ニューヨーク、
颯爽とあるく女性がもっているかわいいバッグの中に、
『Made in Bangladesh』のラベルがある・・・』


この一文で映像(イメージ)が浮かんできませんか?


ということで、3つお伝えしました。

①「なぜ、あなたが?」に答える
②挫折の歴史を語る
③実現したい姿を伝える(映像になるくらい)

参考になればうれしいです。


山口さんのメッセージは、
プロフィールの書き方だけでなく、
プレゼンテーションの仕方としても
ノウハウが凝縮されたメッセージです。

これをプロフィール書くときの
テンプレートにしてもいいんじゃないかと
思います。


こうしたプレゼンテーションのポイントを
お伝えしながら、プレゼン力を高める支援も
行っています。

特に組織のリーダーの方にとっては、
どれだけインパクトがあり、
メンバーに共感されるメッセージを
発信できるかによって、
リーダーシップもチーム力も大きく変わってきます。


何を伝えたいのか分からない、
インパクトも共感もないようなプレゼンをする
リーダーには誰もついていきたいと思いません。

ご興味のある方は、ぜひこちらからご一報ください。

カスタマイズした支援内容をご提案いたします。


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