コラム - 組織のルール

organizational

組織のルール

良い組織風土を作るためにリーダーがすべきこと・・・

組織風土がいいとか悪いとか、よく言われますが、
組織風土とは、なかなかつかみどころがないものです。

しかし、そのつかみどころのない風土が、
組織の業績に大きな影響を及ぼすのも事実。


今回は、組織の成果を高められる
より良い組織風土を作るためには、
どうしたらいいのか、という話をしたいと思います。


特に管理者(リーダー)の方がすべきこと、
という観点でお伝えします。



その具体的な手法についてお話する前に、
一つこんな話をさせてください。

先日、とある30代の女性実業家の方と
お話をする機会がありました。

カフェで二人、向かい合って。

ケーキセットを注文して。

なかなか素敵でしょう、と言っても、
もちろん真面目な仕事の話ですよ。


で、仕事の話も終わり、席を立とうとしたとき、
その女性実業家の方が、ケーキセットのお皿と
コーヒーカップをさっと通路側に寄せるわけです。

こうしたことができるリーダーは、きっと
業績を上げられる良い組織風土を作られます。


なぜか?


仕事において何が大事かといえば、
「人を喜ばせたい」という気持ちだと思うんです。

「人を喜ばせたい」という気持ちが
強ければ、強いほどより良い仕事ができて、
成果も出やすくなる。


例えば、次のようなAさんとBさんがいたとしましょう。

Aさん:
「別に誰かを喜ばせたくて仕事してるわけじゃないです。
とにかく自分の生活のため、自分の満足のためだけに
仕事してますから」

Bさん:
「何としても、あのお客様の要望に応えて、
喜んでいただきたいんです。

いい仕事をして、この地域の人たちを
喜ばせたいんです。

更に言えば、期待以上のことをして、
驚かせたいんです」


Aさんのような考え方の人が、
大きな成果を出せるケースも
あると思います。

が、それはちょっと天才肌的な人の
場合じゃないかと思うんです。


一般的な人の場合で言えば、やっぱりBさん的な
考え方を持っている方が、より成果を出せるはず。


成果を上げ続けられる組織は、
「人を喜ばせたい」という気持ちの人が
多い組織なんです。

そもそも仕事は、人の期待や要望、欲求に応えて、
喜ばせることですから。


「常に人を喜ばせたいと思えている人達がいて、
人を喜ばせるのが当たり前って風土」、
これが業績を上げ続けられる組織風土だと思います。


前置きが長くなりましたが、
そんな風土を作るために、リーダーがやるべきことは、
常に人を喜ばせようとしている姿を
メンバーに見せることです。


できれば仕事以外の場がいいです。


例えば、メンバー(部下)と飲み会で
居酒屋に行ったとしましょう。

席を立つときに、リーダーが誰に言われるでも、
誰に言うでもなく「食器を集めて、重ねる」。

おしぼりの入っていた袋や割りばしの袋なんかを
その食器の上に集めて、店員さんが片づけやすいように
通路側に寄せる。


タクシーを降りるときには、運転手さんに
ちゃんと「ありがとう」という。


レジで支払いをするときも
店員さんに「ありがとう」という。

飲食店であれば、
「おいしかったです。また来ますね」って
嘘でもいいから言う。


街頭でチラシを配っている人がいて、
受け取らないなら、「ごめんね」と一言いう。


こんな「人を喜ばせる」って姿を常に見せる。

もちろん仕事上でも「人を喜ばせる」って姿を
見せるべきだと思います。


が、部下から「うちの上司、仕事では人に気を遣うけど、
他の場所では、ずいぶん横柄だよな」
って言われないようにしたい。

やっぱり、部下にそう思われては、良い風土は
作れないと思うんです。

部下は上司のこと、よく見てますからね。

そして、その姿に影響を受けます。


カテゴリーに関連するおすすめ記事

この記事のカテゴリー から関連する記事を表示しています。

ハッシュタグに関連するおすすめ記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

経営課題を共に解決。

社内研修/コンサルティング依頼や
その他経営に関する様々なご相談は、
以下のお問い合わせフォームから
お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ