スシローの会社方針が浸透している理由
回転ずしチェーンの「あきんどスシロー」が、
6月6日、中国への進出を発表しました。
「寿司郎上海公司」。
年内に店舗を立ち上げ、8年後には200店舗、売上400億円を
目指しているとのこと。
すごい景気のいい話ですね。
6月5日のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、
このニュースが取り上げられていましたが、
その中で、同時にスシローの衛生管理についても
取り上げられていました。
スシローでは、厨房に人が入る前に、
①3回の手洗いを行うこと、
②消毒液で手を洗う際には責任者が確認すること、
が、義務付けられているとのこと。
テレビで見る限り、手洗いの仕方や手順、時間も決められているようです。
さらに、手洗いの様子は、天井にある監視カメラでチェックされています。
まさに凡事徹底。
凡事徹底とは、単に当たり前のことをしっかりやる、
というレベルではなく、
誰もができる当たり前のことを、
誰もできないぐらい(人が真似できないぐらい)のレベルで
徹底して行う、という意味。
手を洗うことなんて、大抵の人は当たり前にできます。
が、この当たり前にできることを、
スシローは、他社がなかなかできないぐらいの
レベルで行っているのわけです。
飲食店の管理者の中には、
「ちゃんと手洗励行の貼り紙もしてるし、
ルールにもしてあるんですけど、
時間がないからと言って、
いい加減に済ませてしまう人がいるんですよね~」
と嘆いている方も実際にいます。
ちなみに、スシローの田中俊作副部長は、
テレビの中で、こんなことを語っていました。
「安心・安全に食べてもらうためには、
それぐらいしっかりしないといけない」。
スシローにおいては、安心・安全へのこだわりがあるということですね。
そのこだわりの部分においては、凡事を徹底する。
逆に言えば、凡事徹底する部分はその企業のこだわりであり、
会社の方針ということ。
会社の方針を社員に浸透させたいのであれば、
方針としてこだわることに関しては、凡事を徹底する。
社員としては「ここまでやるのかぁ」と思いつつ、
「これがうちの会社のこだわりなんだな」と納得していけば、
方針は社員に浸透していくでしょう。
副部長の立場ですから、それこそ当たり前なんでしょうけど、
田中副部長には、完全に会社の方針が浸透していますもんね。