なぜ人間は赤の他人を助けられるのか?
1月23日のブログ記事で、NHKスペシャル「ヒューマン~なぜ人間になれたのか?」という番組が、
「自発的な協力ができることこそが、人間を人間たらしめている」と伝えていたと書きました。
番組の中では、「なぜ人間は自発的な協力ができるようになったのか」、
それの謎にも迫っていましたが、
その“答え”は非常に興味深いものでした。
まさに現代を生きる我々が学ぶべきことだろうと思います。
●火山の爆発が協力関係を生んだ
今から7万4千年前、人類が生まれたアフリカから遠く離れた火山で大爆発が発生。
長さ100km、幅30kmにも及ぶ大爆発だったとのこと。
その大爆発により舞いあがった灰は地球をあっという間に覆い、
地球の気候を激変させてしまいます。
そのため、食料は激減。
人類は、絶滅の危機に瀕します。
この絶滅の危機こそが、
人類に「赤の他人とも協力し合う能力」を身に付けたさせたというのです。
つまり、少ない食料をめぐって、一度や二度なら争っても、
勝ち残ることができるかもしれません。
が、それを繰り返していたら追い詰められてしまう。
逆に、この危機の時代、独占せずに見ず知らずの人とも助けあい、
分かち合った方が結果として生き残れたわけです。
もともと人間はその歴史の初めから仲間とともに
生きることが必要な生き物ではあったのですが、
この危機の時代の前までは、協力の範囲は血縁集団内にとどまっていたそうです。
が、この危機を乗り越えるために、「自発的に赤の他人に協力できる能力」が
備わったというのです。
●今の日本を考えると・・・
めちゃくちゃ興味深いですよね。
今の日本も未曾有の危機に瀕していると言えます。
経済もままならず、国家財政も危機的状況、東日本大震災による復興の問題、
放射能の問題、エネルギー問題などなど、不安感ばかりが漂っています。
そんな危機的状況を生き残っていくには、過去の人類の歴史から学ぶとしたら、
「協力」なのではないでしょうか?
自民党がどう、民主党がどう、なんて言っている時ではないでしょう!
通常国会が始まり、国会答弁が行われていますが、
そう言う観点から見ていても、なんだか寂しくなってきますよね。
●まずは自分自身が・・・
と、政治のことはおいといても、自分自身のことです。
独立して11年目になりますが、もっともっと他の人たちとの協力関係を
構築してこの時代を生き残っていけるようにしなければいけないと感じています。
まずは、今所属しているコンサルタントのグループ内で、
よい協力関係を構築できるようにしていこうと思います。