儲かるお店がやっている一つのこと
「そんなん当たり前のことじゃん、前から知っているよ!」
本当に基本的なこと。
確かに当たり前で前から知っていて、取り組んでもいること。
きっと他の会社も知っていて、同じように取り組んでいるでしょう。
でも、当たり前のことで、誰もが知っていることなのに、
それぞれの会社で成果が違ってくるのはなぜなんでしょう?
2011年10月24日のワールドビジネスサテライトで、
こんなニュースが流れていました。
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2011年10月28日にオープンするルミネ有楽町店。
そのテナントとして期待を集めているのが、
広島に本社のある「PARIGOT(パリゴ)」(運営はアクセ)
PARIGOT(パリゴ)が取り組んでいる売り場改革として、
以下のことが挙げられていた。
売り場改革①
・入口そばのアクセサリーコーナーを充実させて、
たくさんのお客様にその場所に溜まってもらう。
↓
・入口近辺ににぎわい感が出て、「なんか私もいかなきゃ」って気にさせる。
(「サクラ効果」が生まれ、外部からお客様を誘導しやすくなる。)
コンビニエンス・ストアの雑誌コーナーが外から
見えるようになっているのと同じ。
(コンビニの場合は、立ち読み客が「サクラ」になる)
売り場改革②
・一番奥に目的買いされる有名ブランドの商品を置く。
↓
・お客様の店内の回遊を長くする。
↓
・より多くの商品を目にするようにさせる。
コンビニエンス・ストアで言えば、
一番買われる飲み物類を一番奥に置くのと同じ。
売り場改革③
・セーターの棚の横に靴を置く。
↓
・「このセーターにこの靴を合わせたら良さそう」と
連想で購買意欲を刺激する。
いわゆるクロス・マーチャンダイジングという手法。
スーパーマーケットで言えば、野菜コーナーで鍋用の野菜の横に、
鍋に合うビールを置くのと同じ。
以上
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番組の中では、「売り場改革」と大げさに取り上げられていましたが、
これらの手法は、店舗運営においては、基本的な手法で、
決して目新し手法ではありません。
13、4年前に私が中小企業診断士の勉強をしていたときにも、
「店舗運営管理」という科目で習っていました。
が、この基本的なことをどれだけ徹底できるかが、
成果を左右するのではないでしょうか?
コンサルティングの現場でも、基本的なことを伝えると
「それは既にやっています」と答えられることがあります。
が、やっているか、やっていないかではないんです。
どれだけ徹底してやっているかが大事なのです。
徹底してやるとは、仮説を立て検証を繰り返す、
このサイクルをより多く回すということ。
「こんなアクセサリーを、こんなふうに並べたら
より多くの人が集まってくれるのではないか」と仮説を立てる。
そのうえで、実践してみて、何が良かったからうまくいったのか、
何が原因で思うような成果が得られなかったのかをチームで検証していく。
そして、また仮説を立てる。
別の言い方をすれば、PDCAのマネジメントサイクルを回すということ。
基本的なことに対して、この繰り返しを徹底して行っていく。
この差が、組織力の差になっていくのです。
もちろん、PARIGOT(パリゴ)の人気の理由が店作りだけにあるとは言いません。
番組の中でも、カリスマ店員が紹介されていました。
が、番組を見ていて、この会社の強みは、
基本を忠実に徹底して行なっていることにあるのではないか、そう思ったのです。
凡事徹底ですね。