社員の“説明力”は、“組織風土”に比例する
今年5月にとある企業さんで
新任管理職の方々60数名を対象に
「マネジメント」と「業務プロセス改善」を
テーマにした研修を行いました。
60数名を2グループに分けての2日間研修。
社員数はグループトータルで6,900名ほどの
大手製造業さん。
担当させていただくようになり
今年で4年目になります。
本社は東京なのですが、研修会場は神戸でして、
5月の春の風に吹かれながら、
神戸の海を横目に歩くのが、
ここ数年のちょっとした楽しみだったりしてます(^^)
(これはちょっと余談・・・)
研修全体のプログラムとしては、
2日間の研修を受けて終わりではなく、
その研修の内容を使った業務プロセスの改善を
数か月間かけて実際に行っていただきます。
さらに、その実践内容と成果を
発表していただくプログラムにしてあります。
発表会の目的は、役員に成果を聞いてもらう、
というものではなく、
受講者間でお互いに実践内容を伝えあい、
互いに今後のプロセス改善を行ううえでの
ヒントにしていただくことを目的としています。
ちなみに、どのようなテーマに
取り組んでいただいているかというと、
業務プロセス改善ですから、基本的には、
「業務効率化」や「ミス・失敗の再発防止」
ということになります。
例えば、
お客様へのクレーム報告書を作成するにあたり、
関連部署との調整で頻繁に手戻りが
発生しているので何とかしたい、
ということでの
「お客様へのクレーム報告書作成の効率化」
とか、
「海外現地法人の売上分析の迅速化」
「受注時に発生した仕様設定ミスの再発防止」
といったテーマに取り組んでいただいています。
5月の研修以降のプロセス改善の途中には、
オンラインで1対1の面談をして
フォロー(改善の支援・指導)も行っています。
で、今月11月、その業務プロセス改善の
成果発表会が開催されました。
成果発表は、さすがに60人を一日で
実施するわけにはいかず、
4グループ(4日)に分けての実施です。
研修は対面で行っておりますが、
フォローと発表会はオンラインで行っています。
で、5月の研修の時にも思うのですが、
この会社さん、非常に社員間でのコミュニケーションが
よく取れているのです。
雑談が多い。
以前にもブログで書いたことがありますが、
研修のときの休憩時間に雑談が多い会社さんは
基本的に風土がいいと思っております。
これは、全くの私の持論でして、
なんのエビデンスもありませんが、
雑談量と企業風土とは正の相関関係が
あると考えております。
研修の休憩中に雑談している会社か、
スマホやっているか寝ている会社か、
でなんとなく風土が垣間見える気もしています。
更に、今回、この会社さんの発表会を通して
思ったことがあります。
企業風土がいい会社は、
人に対する説明が上手な社員が多い
ということ。
今回、60数名の方々に一人当たり7分ほどの時間で
業務プロセス改善の取り組み内容とその成果について
発表していただきました。
で、その60名のほとんどの方の
プレゼンが上手なのです!
伝え方が論理的で、説明される内容が分かりやすい、
というか、もっと端的に言えば、
言葉がスラスラ出てきて、
よどみがなく自信を持って説明している。
なぜ、説明が上手なのか?
それは、きっと常日頃から自分の伝えたいことを
周りの人たちに伝えられているからこそだと思うのです。
仕事において、
自分の考えていること、感じていること、
思っていることを言葉にして伝える力は
非常に重要な能力です。
自分の考えていること、感じていること、
思っていることを言葉にできないとしたら、
本人にとってストレスになるでしょうし、
組織としても、知見が共有できず
組織力を高めにくくなってしまいますから。
この自分の伝えたいこと、伝えるべきことを
伝える力を高めるには、
日ごろからの実践の積み重ねが必要です。
最初から自分の伝えたいことが
どんどん言葉にできる人は、
それほど多くはないでしょうから。
やはり日ごろからの訓練が必要。
その実践の積み重ねができるかどうかは、
組織の風土によるところ大だと思うのです。
いわゆる発言に対する心理的安全性ですね。
こんなこと言ったら、
否定されるのではないだろうか、
馬鹿にされてしまうのではないだろうか、
そんな気持ちでいたら、
なかなか自分の言いたいことを言葉にできません。
何を言っても、たとえ頓珍漢なことを言っても、
まずは上司や同僚が決して否定することなく
聞いてくれる、そんな安心感があるからこそ、
伝えたいことが伝える機会が増え、
説明力(プレゼンテーション力)が
高まっていくのではないかと思うのです。
これまた完全に持論でして、
データによるエビデンスを示せないのが
もどかしいところではあります。
が、きっと正の相関関係があると思います。
組織風土と説明力(プレゼンテーション力)には。
社員の説明力(プレゼンテーション力)を高めたければ、
日ごろの社員が説明をする場で、
決して否定や揶揄することなく、
どんな内容でも、どんな伝え方でも、
まずはしっかりと聞く。
そして、それだけではなく、
伝え方や内容のどこでもいいので
良い評価をしてあげる。
特に上司が部下からの説明を受ける場合は、
内容だけでなく、伝えてくれたことそれ自体を
褒めてあげるぐらいの意識をもってもらっても
いいのではないかと思います。
実際、冒頭で紹介した企業さんの発表会では、
「○○さんの✕✕が参考になりました」
とか
「○○さんの事例、取り組むのが
大変だったかなぁと思うので、
本当にすごい改善をされたと感心しています」
という発言が少なからずありました。
もちろん、60名の方々みんながみんな
こんな承認の言葉を伝えられていたわけ
ではありません。
が、やはりこうした発言ができる社員さんは、
本人自身が、言いたいことが言葉にでき、
説明力の高い傾向がありますし、
何よりリーダーシップの高さを
感じたりもするわけです。
ということで、企業風土次第で
伝え方のレベルは変わってくるというお話でした。
で、最後に一つ
「プレゼンテーション研修」に関するPR。
プレゼン力は企業風土が大切、
という話をしつつ、
「人を動かすプレゼンテーション」と
題した研修(2時間)を蒲郡商工会議所で行います。
日時は、2025年12月3日(水)18時から20時。
会場が蒲郡商工会議所なので、
その近辺の方々が対象にはなるとは思うのですが、
もし、ご都合が合えば参加のご検討をいただきたく、
よろしくお願いいたします。
Web上での申し込みができないようなので(^^;)、
こちらへご連絡ください。
論理的、情緒的の両面から
アプローチして人を動かすための
プレゼンテーションのコツをお伝えいたします。
やはりプレゼンが上手だと人が動いてくれます。
つまりはリーダーシップの高さにつながります。
組織のリーダーと呼ばれる方は
何かヒントを得ていただけると思います。

