管理職になりたくない、だって・・・
国が掲げている目標の一つに、
「社会のあらゆる分野において、
2020年までに
指導的地位に女性が占める割合を
30%にする」
というのががあります。
が、実情はどうかというと、
昨日の新聞によれば、
「管理職になりたいという女性は12.9%」
にとどまるとのこと。
理由の多くは、
「家庭(プライベート)との両立の難しさ」を挙げていて、
まぁ確かにそうだわなぁ、という感じはします。
そもそも何のために女性の管理職が
2020年に30%必要かというと・・・
この目標が掲げられたのは、
平成15年に男女共同参画推進本部で
決定し、
平成17年12月に男女共同参画基本計画(第2次)に
明記されています。
そのあたりの情報を見てみると、
30%という数字は、
「国際的な目標値」ということのようです。
では、目的は?
これは、男女共同参画社会基本法の第2条
になると思いますが、
一部を抜粋すると、
「男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的
利益を享受することができ、
かつ、共に責任を担うべき社会を形成する」
とあります。
目標数に近づけないのは、
「家庭との両立の難しさ」もあると思いますが、
何のために「女性の管理職が30%必要なのか」の
そもそもその目的に、多くの男性も女性も
共感できていないんじゃないかという気もします。
ちなみに、女性非管理職の目指す役職は、
「今のままでいい」71%
「課長相当」7.6%
「部長以上」2.7%
「役員以上」2.5%
とのこと。
男性の場合は、
「今のままでいい」45.2%
「課長」16.1%
「部長」15.9%
「役員以上」10.9%
男性の「今のままでいい」45.2%の方が、
個人的には気になる数字だったりします・・・。
(調査は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング。
2014年11月、正社員の男女3千人(25~54歳)を対象に
インターネットで実施)