コラム - マーケティングのルール

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マーケティングのルール

自社製品が使われている場面を想像する

今日は久しぶりにマーケティングネタです。


結婚のプロポーズ。

私にとっては1999年3月のことで、

もう15年も前のことです。

どんなプロポーズだったか、なんて話には興味ないと思いますので、

詳しくは書きませんが、

「結婚しようか」「うん」っていう程度のそんなもんでした。


人生の一大イベントなんだから、そこに何か演出をほどこして、

なんてこと、全く頭にありませんでした。

今にして思うと嫁はもう少し凝った演出を

期待していたかなと思えなくもないですが・・・。


そんな「プロポーズの演出」っていう切り口で、

売上を上げている会社があります。

先日のWBS(ワールド・ビジネス・サテライト)で

紹介されていた宝飾店を展開するプリモ・ジャパン。

プリモ・ジャパン→http://www.primojapan.co.jp/


プロポーズの演出って具体的にどんなのかっていうと、

テレビで紹介されていたのは、こんな感じ。


まず、女性に目隠しをさせる。

目隠しした女性をプリモ・ジャパンのスタッフが

男性がプロポーズをする予定の場所まで連れてくる。

椅子に座らされ、目隠しを取ると、

そこにはキレイな飾りつけがされた夢の国のような部屋。

すると目の前の扉が開き男性が部屋に入ってくる。

女性の前まで歩いて来て、エンゲージリングの入ったケースを開き、

プロポーズの言葉を伝える。

女性がプロポーズを受けると、別の扉が開き、

10人程の女性の友達がクラッカーを鳴らし「おめでとう」と叫ぶ。


この演出を全てプリモ・ジャパンが請け負っているわけです。

費用は、企画代は取らず、会場代など実費のみとのこと。

この演出のサービスを始めた2年前から

プリモで婚約指輪を購入する男性客数は、

なんと3割UPしたそうです。

(プリモ・ジャパン プロポーズ準備室→http://p.iprimo.jp/


澤野直樹社長曰く

「エンゲージリングをただ贈るだけじゃなくって、

贈る場所の提供とか、そのサプライズの場所を一緒に相談に乗ってあげる」

とのこと。


こうした事例を聞いて、「なるほどなあ」で終わったり、

「宝飾店だからできることだ」で終わっていては面白くありません。


大切なのは、こうした成功事例から

「自分たちの会社ができることはないか」を考えるクセをつけること。

それによって発想力や創造力も高まっていくはずです。


そのためには、このような事例から「本質(エッセンス)」を抜き取り、

般化するプロセスが必要になるでしょう。

この成功事例の本質の部分はなんでしょう。


「ただ単に商品を売って終わりにするのではなく、

その商品が使われる場面への付加価値を提案する」、

ってことかなと思います。


そのためには、お客様が自分たちの商品をどんなふうに使っているのか、

その使用場面をしっかりと想像することが必要ですね。


使用場面を想像するときのポイントとしては、

お客様全般で考えるのではなく、

「あのお客様はどんなふうに使っているのだろう?」と

お客様を絞り込んで考えることです。


で、想像できた使用場面で、

「あのお客様にどんな提案ができたら、

使ってもらう時により喜んでいただけるだろう?」と

知恵を出していくわけです。


例えば、調剤薬局であれば薬を売るだけでなく、

薬が服用されるその場面を想像し、何らかの付加価値を提案する。

幼稚園児なら、薬を飲むときに使うコップの底にアンパンマンからの

メッセージが書かれたコップをプレゼントするなんてのも

一つかもしれません。


あなたの商品が使用されている場面で、

なにか演出ができることがあるとしたら、

どんな演出ができるでしょうか?


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