コラム - マーケティングのルール

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マーケティングのルール

AIDMAもAISASももう古い!今はAIDOA?

最近購入したものって、どんなのがありますか?

その購入に至るまでに、どんな気持ちの流れがありましたでしょうか?


「あっ、こんな商品があるんだ」と知って、

「へぇ~、おもしろそうじゃん」って興味を持ち、

「うわぁ、欲しいなぁ」って買いたい気持ちが高まり、

「ちょっと検討してみよう」と記憶にとどめ、

「やっぱり買おう」と財布を開く。


いわゆる「AIDMA」の流れですね。

購買に至るまでの心理的な流れを、

A:Attention(注意)

I:Interest(関心)

D:Desire(欲求)

M:Memory(記憶)

A:Action(行動)

の頭文字をとって、AIDMA(あいどま)と言います。


「夢展望」というファッション通販サイトがあります。


この通販サイト、個人的には

かなりショッキングな機能が付けられていました。

つくづく自分の若い頃にこんなサイトがなくて良かったと・・・。


どんな機能かというと・・・


「おねだり機能」!!


サイト上で欲しいと思った商品を選んだら、通常次は、

「レジに進む」というボタンがあって、そこをクリックします。


私は、よく本をamazonで買うのですが、

欲しい本を選んだら、「シッピングカートに入れる」を押して、

次に「レジに進む」を押して、精算するわけです。


ところが、この「おねだり機能」では、

「おねだりする」と書かれたボタンが、「レジに進む」のボタンと

並列して出てくるわけです。

「レジに進む」か「おねだりする」か!


「おねだりする」を押したら、親や恋人などに欲しい商品の購入を

メッセージを添えて、依頼することができるというのです。

ちょっと、これマジで凄くないですかぁ!?


ちなみに、夢展望曰く、

「彼女のおねだりでは、男性も断りにくく、成功率は85%」

とのこと。

まんまと策にはまってます。


もし、「パパァ~ン、これ買ってぇ~」なんてメッセージが添えられて、

メールが届いたら・・・。

いえいえ、私のことではありませんよ。


で、冒頭で紹介したAIDMAなんですが、

どこにもおねだりするなんてプロセスないですよ。

う~ん、中小企業診断士やマーケティングで

あれだけ勉強したのに、AIDMAの概念では、

この「おねだり機能」というアイデアは思いつかないなんて!


「AIDMAで考えたら、どうしたらいい」、なんて言っていても、

全然こんなすごい「おねだり機能」なんてアイデア、出てきません!

なんてことですかぁ(涙)!


じゃあ、どうしたらこの「おねだり機能」のようなすごいアイデアが

出てくるのでしょうか?

これはもう、『消費者の行動を徹底的に細かく観察すること』から

と言えるのではないでしょうか?

あのお客さまは、まず何をして、そのあとどんな行動をして、

次に何をして、購買に至るのか、そのプロセスをこと細かに、

捉えて行くことからその行動に合わせた、

サービスが生まれてくるのです。


ちなみに、あえて名前を付けるとしたら、

知って、興味を持って、欲求がわいて、おねだりして、購入ということで、

AIDOAってとこですかね。


以下、ご参考まで。

ネット上での購買プロセスを表したものに、

AISASというのがあります。(電通が考えたものです)


A:Attention(注意)

I:Interest(興味)

S:Search (検索)

A:Action (購買)

S:Share (情報の共有)※ネット上で掲示板などに書き込むこと等



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