「買上個数を増やすキーワード、「ちょっと○○したい」」
セブン・イレブンの冷蔵和菓子が売れているらしいです。
この冷蔵和菓子の開発の背景や、販売コンセプトなどが、
2011年3月12日の日記MJ(流通新聞)で紹介されていました。
短い記事ではありますが、マーケティング的に参考になる内容でした。
記事の内容をお伝えする前に、売上の公式について復習しておきましょう。
売上を表す代表的な公式は、以下の通り。
売上=客数×客単価
・客数=新規客数+既存客数
・客単価=商品単価×買上個数
10人のお客さんが来て(客数)、
それぞれが、1万円(商品単価)の商品を、1個買えば(買上個数)、
10人×1個×1万円=10万円の売上ということです。
これから考えると、売上を上げる方向性は、
①新規のお客さんを増やす
②既存のお客さん(リピーターの来店回数)を増やす
③より多くの商品を買ってもらう
④商品の値段を上げる(もしくはより高い商品を買ってもらう)
の4つがあるということ。
セブン・イレブンの冷蔵和菓子は、
上記の③(買上個数を増やす)に当たります。
新聞記事によりますと、冷蔵和菓子のターゲットは、
「カロリーを気にする女性」で、
応えるべきニーズは、
「“ちょっと”甘いものがほしいときに気軽に買いたい」
というもの。
ちなみに、カロリーは、洋菓子の多くが250kcal以上に対して、
冷蔵和菓子は、あんみつで230kcal、
水ようかんでは、200kcalを切るとのこと。
単価は、100円から200円台で、
「和菓子屋さんで1つだけ買うわけにはなかなかいかない」という
消費者の声に応えて、気軽に買えるようになっています。
これによって、買上個数を増やすことができ、客単価を上げて、
売上アップにつなげているとわけですね。
で、この事例から学べること。
買上個数を増やす策を考えるときのキーワードは、
「ちょっと○○したい」。
お客様の「ちょっと○○したい」に応えることをみんなで考えてみる。
「ちょっと甘いものが食べたい」、「ちょっとくつろぎたい」、
「ちょっとお腹に入れたい」、「ちょっと眠りたい」などなど・・・。
セブン・イレブンの冷蔵和菓子は、
消費者の「ちょっと甘いものが食べたい」に応えたものです。
スターバックスにおいてある「ポテチ」は、私にとっては、
「(ケーキとか甘いものによるのではなく)、
“ちょっと”空腹感を和らげたい」に対応したものですね。
あなたのお仕事の中で、
「ちょっと○○したい」に応えられることがあるとしたら、
どんなことがあるでしょう?
追伸
ちなみに、昨日のおやつでうちの嫁が買ってきてくれたセブン・イレブンの冷蔵和菓子。
<PR欄>
「営業チーム変革ショートセミナー
~脳心理学に基づく商談スキルと仕組みで、売上に悩まない営業チームを作る!」
・日時:3月22日(木)、5月24日(木)それぞれ午後6時から7時半
・会場:ウインクあいち(名古屋駅前)
※当日はセミナーと併せて弊社の「営業チーム変革プログラム」の
導入説明会(30分ほど)も予定しております。
・参加費:無料
(ただし、ショートセミナーのみご参加の方は5,000円(税込)とさせていただきます。)
詳しくはこちらからご覧ください。
→ http://ui-kpc.com/index.php?go=sM614u
※ 定員20名限定