あの目標が達成できないのはなぜ?
2009年に民主党の鳩山元首相が、
打ち上げたCO2削減の目標ってありましたよね。
あの数値目標って、覚えていらっしゃいますか?
あの期日と数値をいまはっきりと言える人って、
ほとんどいないのではないかと思います。
そもそも、あの目標って生きているんでしょうかね?
ちなみに、こうでした。
『1990年比で、2020年までに温室効果ガスの排出量を25%削減する』。
みんな、すっかり忘れていますよね。
いまになって忘れたということではなく、
2009年の発表後、間もない時点で、忘れられていたと思います。
国が掲げる目標ですら、こんなレベルです。
(国が掲げる目標だから、って言えなくもないですが・・・)
企業内で、目標を立てたとしても、
その目標への意識を継続させておくことは、
社員の能力や心構えとは関係なく、難しいと言えるでしょう。
では、どうしたらいいのか?
CO2削減目標をネタに考えてみましょう。
あくまでも、「もしもの世界」ではありますが、
CO2削減目標がテレビの画面に常に表示されていて、
現時点で、どれぐらい削減できているのか、
その進捗状況は、2020年の目標達成に向けて、
正しい進捗なのか、どうかが、
常に見える状況になっていたとしたら・・・。
きっと多くの人が目標を覚えていられるでしょうし、
関心度も高い状態を維持できているのではないでしょうか。
(くどいようですが、もしも、そんなことができたら、ってことです)
それによって、目標達成する確率は、上がるはずです。
会社組織の目標も同じ。
目標を見えるようにしておく。
もちろん、その進捗状況が正しいのか、正しくないのかも、
見えるようにしておく。
目標に向けて、やるべきことがやれているのか、どうかも
ひと目でわかるようにしておく。
これができてこそ、目標は実現しやすくなるのです。
目標が見えれば、必ず達成できる、とは言いませんが、
目標が見えなければ、目標は達成できない、と考えています。
見える化は、目標を実現するための絶対条件ではありませんが、
必要条件と言えるのです。
「日本再生戦略」が、今年の7月31日に発表されました。
日本再生戦略
↓
http://www.npu.go.jp/policy/pdf/20120731/20120731.pdf
グリーン成長戦略、ライフ成長戦略、中小企業戦略、
観光立国戦略、人材育成戦略など11分野の戦略がまとめられています。
グリーン成長戦略で言えば、
世界の蓄電池市場の半分に当たる10兆円を日本勢が獲得する、
50兆円以上の環境関連新規市場の創出、、
140万人以上の環境分140万人の雇用創出を目指す。
ライフ成長戦略で言えば、
ロボット産業の活性化で医療・介護の市場拡大を狙う、
約50兆円の新市場の創出、284万人の雇用創出を目指す、
などなど。
数値目標も明確になっており、
かなりしっかり作ってあると思います。
後は、「見える化」ですね。
何とか工夫をして、
これらの目標と進捗状況を関係者としての国民に、
常に見えるようにしてもらいたいと思うのです。