「特別な“鉛筆”でお客様を感動させた営業マンの話」
本日は、私のお付き合いしている会社の
とある営業マンのお話をします。
ビジネスにおいては、営業マンに限らず、
人を喜ばせること、感動させることが、本当に大切ですよね。
その要諦をお伝えできるんじゃないかと思います。
その営業マンが、とあるお客様との雑談していたときのことです。
時期は、数年前の夏、暑い頃でした。
お客さま:「いやぁ、うちの息子たちが、来年ダブル受験でねぇ」
営業マン:「ダブル受験なんですかぁ」
お客さま:「そう、下の子が高校受験で、上が大学受験」
営業マン:「それは、結構家庭内が大変そうですね」
お客さま:「そうなのよ。でも、親のほうが大変って言ってるだけで、
本人たちは、なんかのんびりしているんだよね」
なんて他愛もない話をしていたそうです。
その時は、別段、何がどうってことはなく終わったんですが、
それから数ヵ月後。
年が明けて、1月の寒い日にお客様のところへ伺って、
その営業マンが渡したものがありました。
営業マン:「これ、心ばかりではありますが、息子さん達に
お渡しいただけませんか?」
お客さま:「えっ?なになに?」
営業マン:「鉛筆です。ぜひ、息子さんたちに使ってもらおうと思って。
でも、普通の鉛筆じゃないんですよ。
普通のは六角形ですけど、その鉛筆は“五角形”なんです。
つまり「五角」で「合格」ですね」
お客さま:「えぇ、それは嬉しいなぁ、でも、よく覚えていたねぇ。
うちの息子たちが受験生だってこと。
話した本人が、そんな話、以前したっけなぁって感じなんだけど(笑)
いやぁ、ホントありがとうございます。息子達も喜ぶと思います」
ってな感じで、営業マンとして、
お客様にちょっとした感動を与えたってわけです。
お客様に、ものを贈るのが、いいかどうかは、
今回は置いておきましょう。
人を感動させたり、喜ばせたりすることの一つとして、
「覚えておく」というのがあると思うんです。
自分が言ったこと、自分がしたことを覚えておいてもらえた、
それがちょっと嬉しかったりします。
今回の例で言えば、営業マンとして、
お客さまが何気なく言ったことを覚えていた。
さらに、それに基づいてお客様に対応をした。
それが、対応されたお客さまの側からすると、
なんとも嬉しいわけです。
「自分の言ったことを覚えてくれていたんだ」ってことで。
営業マンとしてお客様のことをどれだけ覚えておけるのか、
できる営業マンのちょっとしたポイントなのではないでしょうか。
そのためにも、それを自分の記憶に頼るのではなく、
こうした細かなプライベート情報も含めて、
「顧客カルテ」に記入していくクセ付けが大切なのです。
ちなみに、この五角(合格)鉛筆。
営業マンが購入したのは、東急ハンズで、
3本セットで298円程度だったそうです。
東急ハンズいくと、結構こんなグッズが置いてあるんですよね。
それと、私が懇意にさせていただいている会社の近藤印刷さんでも、
受験生向けの“合格キット”を販売しています。
↓
http://www.noah-digital.co.jp/camp04.html
「宇井からの紹介」と言ってもらったら、安くなる、
ってことは、多分ないと思いますが、
身近に受験生のいる方であれば、
きっと受験生だけでなく、
その親御さんにも喜んでいただけると思います!