有能なリーダーとは・・・
もし、あなたが、
「有能なリーダーとは一体どういうリーダーのことを言うのか?」
と質問されたら、何と答えるでしょうか?
昨年末(12月29日)の「カンブリア宮殿」に、
出演していた
クオンタムリープ株式会社 ファウンダー&CEO
出井 伸之(いでい・のぶゆき)氏
と
元経済産業省官僚
古賀 茂明(こが・しげあき)氏
がこの質問を投げかけられ、答えていました。
出井氏は、元ソニーの社長ですね。
「さすがだな」と思ったのは、二人とも、ズバリの回答をし、
しかも、それが実にシンプルなんです。
シンプルに、ズバリで答える、これが結構難しかったりするのではないでしょうか?
物事の本質をとらえていないと、シンプルにズバリと答えることはできません。
出井氏の答えは、こうでした。
「僕は、簡単だと思う。
やっぱり、目標をしっかり定めてチームを作る、
それに行動のプランを作って、それからその成果をチェックするという、
有能なリーダーって言うのは、
やっぱりやる目標とチームをはっきり作るということだと思います」。
本当にその通りだと共感します。
ちなみに、私も、管理者を育成する、リーダーシップを高めるというときには、
いかに組織としてのチーム力を高められるのか、
いかに目標を明確にし、PDCAを地道に回していき、成果を出し続けられるのか、
ということを大きなポイントに挙げています。
古賀氏はこう答えていました。
「リーダーはやりたいことを明確にし、
それをやりきる覚悟、できなければ責任を取る覚悟を持たなければいけないと思う」。
なるほど、心構えとしての覚悟が大事ってことですね。
リーダーは、結果に責任取らなければいけないし、
部下は、行動に責任を持たなければいけない、と私も考えています。
ただ、責任を取るってのは具体的にどういうことなのか、
漠然とはしていることが多いですが・・・。
で、このシンプルにズバリで伝えるということで言うと、
先日読んだ落合博満元中日ドラゴンズ監督の新刊「采配」にこんなくだりがありました。
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「私は現役時代、打撃技術というものをどうすればシンプルにできるか
を追究してきた。究極的に言えば、「こうバットを振れば、ヒットになる」
というスイングを探していたと言っていい。しかし、シンプルにしていこうと
取り組んでいるのに、実際にはどんどん難しい方向に進んでいたような気がしている。
だからこそ、現役引退後は難し打撃技術をシンプルに伝える方法を考えてきた。
小学生でも理解でき、納得してもらえる表現、言葉遣い、伝達方法などである」。
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いかにシンプルに伝えるか、これは指導する側としても大切なことだと思います。
しかし、落合博満曰く、「シンプルに伝えることで弊害が生まれた」とのこと。
これも実に共感できることでした。
が、このことは明日以降のブログで書きたいと思います。