コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

思いを伝える能力の高め方

先週から今週にかけて新入社員研修を
行っています。

企業内が2件と商工会での研修が1件。


昨年は、新入社員研修も中止になったり、
延期になったりで、気持ちも凹んでいました。


今年は、オンラインでの開催も含めて、
開催できていることを
本当に嬉しく感じています。


今回、新入社員研修を行って、
感じた事が一つあります。


新入社員の研修は、
オンラインより対面の方がいいなぁ、ということ。


管理職向けの研修は、
オンラインでも全く違和感ないのですが・・・、


この1年間で、オンラインでの研修は全く問題なく
対応できるようになったと思っています。

オンライン研修の方が効果的ではないかと
思う時があるぐらいです。


が、新入社員研修は、
オンラインではなく、対面の方がいいと
感じているのです。


なぜ、そう感じるのか?


簡単に言うと、

休憩中に新入社員の人たちと
雑談ができるから、ですね。


休憩中に意外と新入社員と雑談で
盛り上がったりするわけです。

それが楽しいし、自分でいうのもなんですが、
新入社員にとって結構“いいこと”言ってたりするのです。


『おじさんが若い人たちと喋りたいだけだろう』

というツッコミが聞こえてきそうですが、

まぁ、そうかもしれません。


でも、改めて組織における「雑談」の重要性、必要性も
感じているところではあります。


ちなみに、今週水曜日の新入社員研修でも、

休憩中の雑談で、
投資信託の説明を会社から受けたという話が
新入社員から出て、

「会社としてちゃんとそうした教育をしてもらえるって、
本当にいい会社だと思いますよ。

毎月3,000円でいいから

投資信託に積み立てるといいです。



私も、新入社員の頃から、
投資信託をやっておけばよかったと思うなぁ~。」


というような雑談をしてました。

休憩中に、他にもいろいろな雑談ができていました。

「今後どんなこと趣味で持ちたい?」

とか

「休みはどんなことしてる?」

等々・・・


こうした雑談って、なかなかオンライン研修では
できないなぁと思うわけです。


と、前置きが随分長くなりました(^_^;)

ここからが本題です。


新入社員研修の中で、

「新入社員の頃からやっておくといいこと」

として伝えたことをネタに
今回はお話をしたいと思います。



学生と社会人の大きな違いの一つに、

「評価のされ方」

があると思っています。


どんなことで“すごい!”と言われるか?


学生は、とにかく勉強(インプット)して、
試験でいい点数を取れば、
それなりに“すごい!”と言われるでしょう。


しかし、社会人なると、
どんだけ勉強(インプット)していても、
すごいとは言われにくくなる。


自分の考えやアイデアを
出して(アウトプットして)こそ
“すごい!”と言われる。


もちろん、そのアウトプットの量だけではなく、
質も問われるとは思います。

が、まずは新入社員には量を出せるようにしましょう、
と伝えています。


合っていようが間違っていようが、
とにかく自分の考えを口に出す。


新入社員研修中でも、
黙って何も言わない新入社員よりも、
たとえ質の低い意見でも口に出す社員の方が、
「デキそうな社員」という印象を周りに与えます。


自分の考えやアイデアを出してこそ、
評価される。

逆に自分の考えやアイデアを出さないと
評価されない。

社会人とはそういうものだろうと思うわけです。



であれば、自分の考えやアイデアを
言葉にできる能力が重要になります。


では、どうしたらその能力、

自分の考えていること、思っていることを
言葉にでき、周りの人に理解してもらえる能力

を身につけられるのか?


新入社員の人たちには、こうお伝えしています。

感じていること、考えていること、思っていることを
言葉にする能力を鍛えるためには、
常日頃から自分の考えや思いを
瞬時に言葉にする訓練をすること。


具体的には、とにかく毎日自分の
考えや思いを文章として書きだすことです。

イメージは日記ですね。


自分の感じていること、自分の心の内を
文章化する。


私も、偉そうに言っていますが、
ほぼ毎日書くようになったのは、
ここ5年ほどのことですね。


新入社員のころからやっていれば、
もっと文章力も高くなっていたかと
悔やまれるところです。


ただ、気持ちを文章にするうえで、
一つ注意しなければならないことがあります。


ネガティブな表現を書きすぎないことです。


「上司にむかついた」とか

「うちの社員はアホばっかりだ」とか

確かに自分の感じていることを
言葉にしているかもしれません。

まずはそれでもいいから言葉にするといいでしょう。

しかし、それで終わってはダメです。

最終的には、ポジティブな表現をして締める。


「上司にむかついた。

でも、なぜあぁいうことを言うのだろう?
そこに意味があるとしたなんだろう?

意味があるかないかは置いといて、
むかついたままでいても意味がない。

このことから学ぶことがあるとしたら
それを考えるべきだろう。」

というように。

答えを書ききる必要はありません。

とにかく自問自答の形でもいいので、
ポジティブな発想ができる形で書き終えることは
やってもらった方がいいです。


余談にはなりますが、
自分の感じていること、考えていること、
思っていることなどを
言葉にできない、人に理解してもらえない、というのは
非常にストレスが溜まることです。


私自身、その経験がありますから、
よく分かります。


社会人3年目から3年ほど、
イギリスで仕事をした経験があります。

英語がいうほどできたわけではありませんでした。

ですので、
英語で一緒に仕事をしている英国人のメンバーに
自分の考えや思いを思い通りに伝えられないのです。

これは本当にストレスでした。


日本語能力がなくて、自分の考えや思いが
言葉にできない、というのはしんどいことでしょう。


そのストレスを抱えないためにも、
自分の考えを言葉にできる言語力を
高められたらいいと思うのです。


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