コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

山本昌に学ぶ、凡人が勝ち続けるために・・・

以下の人たちの共通点って分かりますか?

野球好きの方なら分かると思いますが。

水野雄仁、野中徹博、池山隆寛、三浦将明、紀藤真琴、藤王康晴、

渡辺久信、山本昌広

ここまででいかがですか?

さらに、

古田敦也、八木 裕、村上隆行、小宮山悟

で、いかがでしょう?


全て昭和40年(1965年)生まれのプロ野球選手です。

ちなみに、私も昭和40年生まれ。


最初の8人は、高卒でドラフト指名されプロなった人たちですね。


上で挙げた人の中には、プロで長く活躍した人もいれば、

短命に終わった人もいます。

そのなかで、唯一現役を続行しているのが、

そう、中日ドラゴンズの山本昌投手。

こうして同期の選手の名前を並べてみると、今でも現役を続けている

ってことが、どれだけすごいことか改めて感じられます。

みんな随分前に活躍していた人たちばかりの感じですもんね。

その山本昌が、1か月ほど前になりますが、

NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場してました。


同い年の山本昌のひたむきな姿を見て、かなり胸を打たれました。

blu-rayに焼いて保存して、モチベーションを高めたいときに見るように

しようと思っているぐらい。


「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場する人の中には、

天才肌タイプのプロと努力家タイプのプロが登場すると思っていますが、

山本昌の場合はどちらでしょうかね?

番組を見ていて、後者のように見えて、

実は前者なんじゃないかという気もしました。


山本昌が「あなたにとってプロフェショナルとは?」の問いに対して、

答えたのが次の答え。


「自分の決めたことを継続して頑張る。

そして諦めずに最後まで極めるために努力するってことですかね」


番組を通して、山本昌が見せてくれたのは、

「基本を徹底的に、一生懸命、気を抜かず、やり続けることの大切さ」

であり、

「常に自分を高めるために、今自分にできる小さな努力を積み重ねることの重要さ」

でした。


以下、番組での山本昌語録です。

(今回のブログは、余計な私の見解は書かずに、

山本昌の言葉を列記しておきたいと思います。)


●「もっと上があるんじゃないかとずっと思ってやってますし、

  何かがうまくはまれば、もっともっと頑張れるかもしれない」


●(1月31日のキャンプイン前日)

 「昔は、キャンプ、憂鬱だったんですよ。ホントきついんでキャンプって。

 でも、最近は、40歳越えてから、この1か月で何が変わるかなとかね、

 この1か月でどこまでやれるんだろうとか。

 キャンプ始まるのが楽しみ。来るとワクワクするような」


●(キャッチボールでは、相手の胸に投げることを徹底するとのことで)

 「キャッチボール良くないときは、試合とか、ピッチング練習も

 全然よくないので、常にキャッチボールだけは調子よく保っていたい」


●(ダッシュ一つとっても、一日10本走ると決めたら、

 絶対にそれを守り通す。

 一日の量は少なくとも続けることが成長の秘訣だと語る)

 「自分には大した才能はない。

 自信がないからこれくらいやっときゃなきゃとかね。

 自信がないので、しっかりやっとかないとバチがあたるとかね。

 すごく弱気なんですよ、多分。気弱な感じなんですよ。

 だからちゃんとしてきたから大丈夫、って自分に問いかけるものが

 ひとつでもあれば少し落ち着くじゃないですか」


●(若手投手の「どうやったら長く野球ができますか?」との

 質問に答えて)

 「野球選手って、運も必要だから、

 運はどうやって持ってくるかっつったら、

 やっぱり普段のやることに尽きるからね。

 そういう意味でやっぱいい加減にやってたらツキも回ってこんよ。

 だから常に、その、自分にいい風が回ってくるように準備しておきなさい。

 俺はそうしてきたから。俺は5年目にやっと来たけどね」


●(「心技体、どれを維持するのが一番大変ですか?」

 とのインタビュアーの質問に答えて)

 「やっぱり一番若いころから落ちたというのは、体ですね。

 逆に技術は上がってるんで、恐らく自分のキャリアハイのときより

 技術は今の方が数段上だと思うんですよね。

 心なんて、自分の気持ちひとつでどうにもなりますから、

 一番最後でいいんじゃないですか」


●(杉下茂氏がキャンプ中、ピッチングの指導をしてくれたあと)

 「杉下さん、僕には厳しいんですよ。いつも、いつも厳しくて。

 でもね、わざわざ見に来てくれて「どうだ?」って声かけてくれるのは、

 嬉しいですね、はい」


●(アメリカ留学中の恩師、アイク生原氏が、山本昌がピンチを招いたとき

 マウンド上で、山本昌の態度に「まだ終わってない」と

 一喝したことがあった。そのことについて)

 「『まだ終わってない』と叱られたことがあるんですよ。

 『あっ、そうかまだ終わってないんだっけ』。もう負けた気になってたんですよ。

 ノーアウト満塁でね。

 まだ分かりませんよね。どんだけのことができるかなんて。

 もっともっと頑張れるかもしれないし、そういう意味では結構強い口調で

 言われましたんで、ハッとしましたけどね」


●(今年のシーズン初め調子が上がらないことについて)

 「まぁ年かもしれないし、えぇ、そういうこともあるけど、

 それにチャレンジしていくっていうね、その中で頑張っているわけなんで。

 こういうときこそが、真面目にやるということかな。

 ちゃんとしているっていう、そういうのも積み重ねていけば、

 大きな力になるんじゃないかな」



人の意見を素直に聞く謙虚さ、自分の未来を信じ続ける前向きさ、

継続が力になると信じるひたむきさ、

山本昌の言葉には、

仕事で成功するために必要な要素が、

盛り込まれているのではないでしょうか。


実は、基本的なことを飽くなく繰り返し継続する、

一度自分で決めたことをやり続ける、ってことが、

何より難しいことなんじゃないかと思います。

凡人が勝ち続けるには、これなんでしょうけど・・・。


しかし、このやり続けるってことができるのは、

天才の証なんじゃないかとも思うんです。


天才は、継続してやり続けることが楽しくて仕方ない人なんじゃないかと。


基本的なことや、単調なことでも継続することが苦痛じゃない。

たぶん、その継続がどれだけの成果を生むかが、

本能的にわかっているんでしょうね、天才って。


山本昌の場合は、どうなんでしょう?

やらないと怖い、だからやり続ける、

ってことで言えば、やっぱり凡人が、継続し続けることで、

天才に近づけた人って、言えるのかもしれません。


私が、山本昌を、こんな風に評価するのは恐れ多いことですが、

でも、そんな風に考えたほうが、私には彼から勇気をもらえる気がするのです。

まだまだ49歳、お互いに、“終わりなき高み”を目指して頑張ろう!


追伸
企業経営者について、継続しないなぁと思うこと。

「社員教育」。

このあたりは、また改めて書いてみたいと思います。


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